手順③:電話がじゃんじゃん鳴るのが嫌な人は「MOTA」を使う
ネットの一括査定サービスでストレスなのは、①電話がじゃんじゃん鳴ること、②買取店による高圧的な押し買いなどが挙げられます。それらが心配な方にはMOTAがオススメです。
MOTAがナビクルなどの一括査定サイトと違う点は、エントリーした時点では電話がジャンジャンかかってくることがないことです。
MOTAではエントリーした際に、愛車のグレードや走行距離、傷の有無など、細かな情報を入力する必要があります。それらを入力すると、最短3時間で、複数の買取店(最大20社)からの査定がサイト上で閲覧できるようになり、その中から査定額が高い上位3社とだけ商談をすればOKというサービスです。
上位3社以外の査定額も確認できるので、上位と下位の査定額にどのくらいの差額があったかの相場感を知ることもできます。
その後、査定額上位3社だけから、実際にクルマを見て査定してもらうための電話連絡が入ります。結局、3社からは電話がかかってくるのですが、通常の一括査定サイトよりは電話の件数が少なく、しかも査定額がある程度保証されている買取店からだけになるので、ナビクルよりは一度に相手をする買取店の数は少なく済みます。
MOTAのデメリットとしては、愛車の情報入力にけっこう手間がかかるのと、すぐに買取店が査定に来てくれるわけではないのである程度時間に余裕が必要なことです。
MOTAでも、上位3社が実際にクルマを見て査定をしたいと言ってくるので、同じ時間帯にアポイントを入れて競わせるのは、ナビクルの一括査定と同じ手順となります。
ナビクルとMOTAではそれぞれどんな人にオススメかと言うと、こうなります。
・ナビクル→最小の時間と手間で最大限高く売りたい人、一括査定に慣れている人向け
・MOTA→手間と時間はかかるが上位3社だけで済ませたい人、一括査定初心者向け
どちらでもお好みに合わせて使えばいいと思います。ナビクルでもMOTAでも、最終的には複数の買取店による実際にクルマを見ての査定になるので、手順④以降は同じとなります。
手順④:複数の買取店を集めて「入札方式」で査定してもらう
同じ時間帯に複数の買取店が集まったら、「入札方式にするので、各社見積もり終わったら、最後に名刺の裏に査定額を書いて出してください」と言っておきます。
後出しジャンケンができないように、時間を決めて、その時間に各社集合して、名刺の裏に見積もりを書いて一斉に出してもらいます。
この際に、「競り方式にしてほしい」という要望もあるかもしれませんが、競りだと1000円ずつなど少しずつ上がっていくため、飛び抜けたビックリ価格が出にくいのでオススメしません。競りを希望するのは、高買いしすぎないための買取店の都合です。
入札方式のほうが数十万円単位の飛び抜けた価格が出やすいのでオススメです。
そして、ディーラーで聞いておいた下取り査定額を最低入札価格として、集めた買取店に伝えます。「ディーラーでもらっている査定額が○○円だったので、それ以下ならディーラーに出します」と。そうすれば、最低でもその額は超えた査定を出してくれるはずです。もし超えなかった場合は、ディーラーに売却してしまえばいいだけです。
また、併せて「査定額は書類代行費用や車両引取料金なども含めた、口座へ振り込む金額を書いてください。査定後の減額には応じません」と伝えます。後から難癖をつけて減額要求してくる買取店もあるそうなので、そのリスク対策ですね。
各社がそれぞれクルマを査定し、1時間くらいで査定額が出揃うはずです。すべての買取店で査定が終了したら、いざ名刺の裏に金額を書いてもらい「いっせーの、せ!」で提出してもらいます。
