◆ダメ押しのポテトフライがキく

通常、ポテトフライは前菜として機能するが、揚げ物のため、ほかのメニューを食べている途中で提供されることが多い。しかし、それがいいのだ。
これは誰しも経験があると思うが、定食とラーメンを平らげたあと、「もうちょっとだけ食べたいな」と思うこともあるだろう。その欲を皮付きポテトフライが満たしてくれる。
提供された直後は揚げたてで熱すぎて食べにくいが、少し冷ませば食べごろになる。また、ケチャップも考えられないほど濃い味なので、箸が止まらない。
ここまで生姜焼きと汁なしラーメンを食べてきたため、口は和食と中華の状態になっている。それを一気に変えてくれるのが、このポテトフライ。「バリエーション豊かな食事だ」と脳が判断し、満足感と残りの食欲を満たしてくれるのだ。
◆2000円分注文するときの注意点は…

もし昼に食べるのであれば、汁なしラーメンはやめて、そら豆(220円)とイワシフライ(280円)という選択肢もありだ。
日高屋のそら豆は笑ってしまうほど味が濃いため、おかずになるし、イワシフライはとにかく大きい。正直、ご飯1杯では足りないくらいだ。
注意点としては、カウンター席や2人がけのテーブル席だと、これだけ頼むとテーブルからはみ出してしまうことだ。できれば入店の際に「たくさん食べます」と事前に伝えて、広めの席に通してもらおう。
そんな筆者は現在172センチの93キロ。健康診断には4年ほど行っていない……。次は、どのお店に行こうか。
<TEXT/千駄木雄大>
―[「チェーン飯」を2000円で爆食い]―
【千駄木雄大】
編集者/ライター。1993年、福岡県生まれ。出版社に勤務する傍ら、「ARBAN」や「ギター・マガジン」(リットーミュージック)などで執筆活動中。著書に『奨学金、借りたら人生こうなった』(扶桑社新書)がある

