◆物足りなさを解決してくれる「ねぎとろ丼」

500円以下のプレートだけでも、味のバリエーションは豊かで腹持ちもいい。まさに、ファミレスで作業をする人間のための食事である。筆も進む。
こうして、夜なのか朝なのかよく分からない時間に店を出る。今日の仕事は終わったが、まだまだやることはいっぱいだ。
だけど、今から寝ると目が覚めるのはまた昼過ぎ。ちょっとした昼夜逆転で体に負担がかかっていることも十分理解している。しかし、これもフリーライターの宿命。そんなときに、ふと気づくのであった。
「ここ数年、市から届く健康診断の案内開いたことないな……」
<TEXT/千駄木雄大>
―[「チェーン飯」を2000円で爆食い]―
【千駄木雄大】
編集者/ライター。1993年、福岡県生まれ。出版社に勤務する傍ら、「ARBAN」や「ギター・マガジン」(リットーミュージック)などで執筆活動中。著書に『奨学金、借りたら人生こうなった』(扶桑社新書)がある

