◆圧倒的戦力を誇るドジャースか、勢いのブルージェイズか
しかし、両チームの戦力を単純に比較すれば、“金満球団”と揶揄されるドジャースが頭ひとつ、ふたつリードしていることに疑いはない。特にレギュラーシーズン終盤から先発投手陣は盤石で、不安定な救援陣には新守護神・佐々木という救世主も現れた。それでも、勢いという点ではブルージェイズが勝っている。マリナーズとの第7戦で起死回生の逆転3ランを放ったジョージ・スプリンガーは、今季のポストシーズンに入り、大谷と同じ1番指名打者としてフル出場。11試合で4本塁打、9打点とチームを牽引している。
ポストシーズン通算78試合で23本塁打という実績は両チームを通じてもナンバーワンだ。今年のワールドシリーズのカギを握るのは両チームの1番打者になる可能性が高い。
頂上決戦を制するのはドジャースか、それとも因縁の相手ブルージェイズか。第1戦は日本時間10月25日9時にプレーボール予定だ。
文/八木遊
【八木遊】
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。

