手数料について
ここでは、クラウドファンディングのデメリットともいわれる手数料について解説します。

起案者は調達金額に対し、一定の割合を手数料として運営会社に支払います。手数料の相場は調達金額の10~25%程度といわれています。
目標金額を達成できなかった場合、手数料を支払うかどうかは「All In方式」か「All or Nothing方式」かによって異なります。先ほど述べたように、「All In方式」では目標金額を達成できなくても1円でも支援金が集まればプロジェクトの成立となり、手数料の支払いが発生します。
一方「All or Nothing方式」では目標金額を達成できなければプロジェクトは不成立となり、手数料は発生しません。
成功するクラウドファンディングのやり方
初心者がクラウドファンディングを成功させるためのステップをご紹介します。
1.目的を明確にする
クラウドファンディングは起案者の夢や思いに共感した人が支援する仕組みです。プロジェクトを立ち上げるにあたり「WHY(なぜ)」「WHAT(何を)」「HOW(どのように)」といった目的を明確に言語化し、支援者に伝わるようにしましょう。
2.目標金額を決める
目的を達成するためにどのくらいの資金が必要になるのかを設定します。その際、プロジェクト遂行にかかる費用、リターンにかかる費用、運営会社に支払う手数料を考慮する必要があります。
3.リターンを決める
リターンは支援者へのお返しや特典です。支援者の行動を促せるよう、魅力的なリターンにすることが重要です。複数のリターンを用意する、リターンの説明を詳しく記載するなどの工夫によって目標達成率は高まる傾向にあります。
4.プラットフォームを選ぶ
現在、クラファンのプラットフォームを提供する運営会社は数十社あります。各サイトの実績や特性、手数料、サポート体制などを把握し、自分と相性のよいプラットフォームを選びましょう。
5.プロジェクトページの制作・審査・公開
プロジェクトページを制作したら審査を受け、審査を通過したら公開が可能となります。効果的なページにするために、はじめに設定した目的を明確に伝えましょう。
特に「なぜプロジェクトをやるのか」は共感を生むために重要な項目です。分かりやすく簡潔に説明することや、魅力的なビジュアルにすることも意識しましょう。
6.プロジェクトの拡散・進捗報告・完了
プロジェクトが公開されたら、広く知ってもらうためにSNSやオンライン広告などで積極的に拡散しましょう。また、定期的に進捗報告をすることで支援者の信頼につながります。プロジェクトが完了したら、お礼や報告を掲載しましょう。
(まとめ)
SNSの発展によって資金提供を呼びかけやすくなった現代では、クラファンはより身近な存在になりました。夢や思いを実現する手段としてビジネスに取り入れてみるのもよさそうです。
構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
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