にぎわう市場、路地に佇むショップ、偶然見つけたカフェ。訪れるたびに違う顔を見せるソウルに、モデルのkazumiさんはすっかり心を奪われ、今では毎月通うほどに。新刊『わたしの週末ソウル』には、食やファッション、美容、雑貨など、自ら歩いて選び抜いた“本当にすすめたい場所”が惜しみなく詰め込まれています。街への思いと一冊に込めたこだわりを伺いました。
衣・食・住のトレンドが行き交う「ソウル」だからこそ
大人世代が楽しめる情報をぎゅっと詰め込んで
モデルのkazumiさんにとって、学生時代に初めて韓国を訪れたときのソウルは「数ある旅先のひとつ」に過ぎませんでした。けれど、韓国ドラマをきっかけに韓国カルチャーへの興味が深まり、次第に渡韓回数が増えて月に一度は通うように。そこまで惹きつけられた理由は、街の移り変わりの早さにあると話します。
「半年行かないだけで、街並みやお店が大きく変わるので、飽きることがないんです。近いけれど、流行やカルチャーが違うというのも魅力で、行くたびにイメージが変わる国なんです。新しいトレンドをいち早く押さえているのも魅力的で、何度行っても、また行きたいと思わせてくれる街です」
ソウルの魅力は、食やファッション、器、美容、カルチャーといったさまざまなジャンルに広がっています。その幅広さも、飽きない理由のひとつ。今回の一冊では、そんなソウルのおもしろさを伝えるべく、ジャンルごとにおすすめの店を紹介しています。
「たとえば食は、友人たちとワイワイ行ける市場から、トレンドを意識したカフェ、昔ながらの定食屋さんまで。ファッションは、ローカルブランドを中心に、大人におすすめのキレイめな店もあれば、カラフルでかわいいニットがそろう店も。器は手にしやすいリーズナブルなものから、ずっと大事にしたい一品までを。美容は、リアルに自分がやっていて効果に納得している施術やクリニックを紹介しています」
SNSでの情報があふれる時代なうえ、目まぐるしく移り変わるソウルでは、自分に合う店選びに迷う読者は少なくありません。この一冊をまとめるにあたり、kazumiさん自身はどのように探して、選定していったのでしょうか？
「自分が好きで通っている店を中心に、新しい情報についてはSNSで探したり、現地の友人やコーディネーターさんに教えてもらったり。そのなかで実際に足を運び、本当にいいな、好きだなと思った店を厳選しました。また、初めてソウルを訪れる方にぜひ味わってほしい定番の店と、何度も通っている方には新しい発見があるような最新の店のバランスも、大事にしています」
自身の感覚と経験を大切にしながらkazumiさんのフィルターを通すことで、一貫したセンスが感じられる店選びになっているのです。
すべての店に二次元コードを添えてGoogleマップと連動！
頼れる一冊で韓国旅をもっと充実させてくれる
また、たくさんの店紹介だけにとどまらず、何度もソウルへ足を運んでいるkazumiさんならではの情報もたくさん詰め込まれています。お土産リストのほか、美容ページでは人気のビューティショップ「オリーブヤング」の商品情報や、ダウンタイムにおすすめの薬までも紹介されているという細やかさ。ほかにも、すべての店に二次元コードを添えてGoogleマップにつなげているうえに、さらに「エリア別マップ」も掲載しています。
「エリア別のマップは、行きたい店を決めたら、周辺にどんなスポットがあるのかがひと目で分かるようにしました。ソウルは意外と広くて、時間によっては渋滞もすごい。あとから、あの店の近くのあそこにも寄りたかった！と後悔のないようにしたかったんです。誌面で紹介しきれなかったおすすめの店も記載しているので、ぜひ参考にしてください」
「スケジュール別モデルコース」では、日帰り・１泊・２泊それぞれのまわり方を提案。服と美容、食と器などテーマ別になっているので、これから旅を計画する人の強い味方になってくれるはずです。
「どれも詰め込んだ欲張りプランではありますが（笑）、頭で考えるだけでなく、実際に歩いてバスに乗ってまわりながら確認しているので、安心して使っていただけると思います」
さらに、月刊誌『リンネル』での連載「kazumiが学ぶ、ときめきの韓国」も再掲載。韓国料理のレシピやポジャギ作り、メイク法などもあり、韓国へ行かずとも読みものとして充実しています。
kazumiさんが歩いて見つけ、心から好きだと感じた場所をまとめた『わたしの週末ソウル』。ページを開けば、市場の熱気や路地の静けさ、器を手に取ったときの感触までが伝わってきます。これから少しずつ秋めき、旅を楽しむには絶好の季節。そんなとき、この一冊が心強い案内役になってくれるはずです。
「読んでくださる方が、初めてでも安心して楽しんでもらいたいし、行き慣れた方にも新しい発見をしてもらえたらうれしいです」
