◆男性の目を惹こうという意図ではなく…

Chimu:いまの自分に対する投資の意味で筋トレはやっています。肉体ももちろん変わりますが、食習慣や生活習慣が変わっていくことによって、自分の変化を実感できるのが楽しいですね。SNSにアップしているのは、男性の目を惹こうという意図ではなくて、“自分ウケする身体”になるためなんです。総じて、他人からの評価ではなくて、自分がどうしたいかを考えながら行動するのが大切かなと私は思っています。
――Chimuさんが“美”にこだわりを持ったのは、いつ頃でしょうか。
Chimu:高校時代にコスプレにハマってからだと思います。SNSには綺麗なレイヤーさんが沢山いて、憧れや近付きたいという思いから垢抜けの努力をして、気付いたら自分の周囲が好みの顔で埋め尽くされていましたね。推しキャラのコスプレをして集まると、みんな褒め合い合戦になるんです。やはり自分が「綺麗だな」と思う人から褒められたら嬉しいし、自己肯定感も高くなりますね。好みの顔の人と居るだけで幸せになれるという考えが育っていったのは、その頃からだと思います。そこから思考が極端に偏って、「可愛い子としか友だちにならない」という極論に辿り着きましたね。
◆なぜ「可愛い子としか友だちにならない」のか
――「可愛い子としか友だちにならない」ことで、どんなメリットがありますか。Chimu:相手が何をしても許せることですね。たとえばですが、友人が3時間なんの連絡もなしに待ち合わせに遅れたとしても、可愛い顔で謝られたら全部許せちゃいます。可愛い子は生きてるだけで偉いですから。
――鉄の意志ですね。友人関係で煩わしい経験をしたことはありますか。
Chimu:基本的に、努力ができない子ほど僻みがあるなとは感じます。中学生時代から今も仲良くしている親友がいるのですが、その親友に「Chimuちゃんと付き合うのをやめなよ」と言うためにわざわざ呼び出してきたクラスメイトがいました。そのクラスメイトは私と同じ部活に所属していて、競技成績も悪く、私のことが目の上のたんこぶだったのでしょう。そういう足を引きずられる経験はしましたね。もっとも、親友は「私が誰と付き合うかは私が決める」と毅然と言い放ったようで、その話を聞いて「この子は大切にしたい」と私も思いました。

