◆「マスターパターン」が重要になるワケ
シルエットを差別化するということは二択。高級既成服を買うか、それともオーダーメイドで仕立てるかでしょう。オーダーメイドと言ってもゼロから制作するフルオーダー(ビスポークテイラー)などではこれまたコストがかかりすぎる。というわけでできあがっているマスターパターンからカスタマイズしていくイージーオーダーが基本となります。
そこでFABRIC TOKYOというわけ。もちろんイージーオーダーブランドなど世の中に山ほどあるし、各都道府県どころか中規模程度の町なら1つや2つは必ず老舗のオーダー屋さんなどが存在します。「なぜそんな中からFABRIC TOKYOをおすすめするか?」というと……マスターパターンがイケてるからです。
実はイージーオーダーの肝はカスタマイズの原型となる「マスターパターン」です。ここが古臭いとどう直してもきれいになりません。
そして、スーツにも一応トレンドがあり80年代の「あぶ刑事」舘ひろしさんのスーツと現代のスーツって全然形が違いますよね?? 老舗のオーダースーツ屋さんの場合10年前のパターンをそのまま使ってるなんてところも少なくないのです。
そもそもオーダースーツを頼むのはトレンドに無頓着なオジサマが多いので、パターンなんて気にしない人が多い。なので実際お金をかけてオーダーしても結局「なんかやぼったい古めかしいスーツだな」となってしまうところが多いのです。
FABRIC TOKYOはパタンナーがトレンドブランド経験者なので形が若く、現代的。加えてD2C形式でコストも安い。今スーツをオーダーするならFABRIC TOKYOがおすすめです。
◆②革靴

ヨーロッパでは革靴を長く使い続け、子供に渡すなど受け継ぐ習慣が根付いています。革靴はいいものであれば世代を超えて使えるため(無論修理が必要ですが)、安靴ではなく、投資した一生物の革靴を好むイケオジも多い。それでは、どの革靴を選べばいいか?
・John Lobb/ジョンロブ CITY II 22万8800円

スーツや革靴などフォーマルウェアといえば、イングランドが筆頭です。先ほどのスーツはイタリアに譲りましたが(イタリアのスーツ用ウールは光沢があり滑らかで、イギリスのスーツ用ウールはかなりかっちり目、現代において広く重宝されやすいのはどちらかというとイタリア生地かと思います)革靴はイギリスを選びましょう。
ヴィクトリア朝~エドワーディアン時代の貴族・上流階級向けとして名を馳せたジョンロブですが、現在はオーダーメイドをロンドンで、既製品をフランスで手がけており、棲み分けがなされています。
既製品であるフランスの生産はエルメス傘下にあり、同じくエルメス傘下にある世界最高峰のレザータンナーである「アノネイ」などをジョンロブに採用。ハンドメイドを行うクラフトマンブランドなどには製造工程で劣る部分もあれど、既製品として最高級であることは事実です。
……しかし、当然こんな値段、万馬券でも出せない限り買うはずもありません。現実的におすすめできる一張羅革靴はどれか……。

