いつまでも輝く女性に ranune
「ようやく離婚できる」結婚15年、おしどり夫婦を演じる妻の本音とは

「ようやく離婚できる」結婚15年、おしどり夫婦を演じる妻の本音とは

港区・西麻布で密かにウワサになっているBARがある。
その名も“TOUGH COOKIES(タフクッキーズ)”。

女性客しか入れず、看板もない、アクセス方法も明かされていないナゾ多き店だが、その店にたどり着くことができた女性は、“人生を変えることができる”のだという。

タフクッキーとは、“噛めない程かたいクッキー”から、タフな女性という意味がある。

▶前回:「人生を変えるような出会いだったからこそ…」10歳下の男に恋した大人の女の決断とは


「私ね、もうすぐ離婚するの。ようやく、離婚できるの」

質問の答えになっていない、その思いもよらぬ発言にともみは呆然としたが、キョウコは淡く浮かべた微笑みを崩さない。

大輝の相手がキョウコだと知る前も、その女(ひと)が大輝に気持ちを残している可能性は大いにあると覚悟して…だからこそ、今日ここにきた。

大輝は、“沼男”どころか“底なし沼”な男だ。知れば知るほどにからめとられて、ずぶずぶと身動きが取れなくなっていく。どこまで好きになればいいのかと、その魅力(というより魔力なのかもしれない)に底が見えないことが、ともみは時々怖くなる。

— 外見だけとかスペックだけの男ならよかったのに。

恋の相手は何より外見で選んできたともみでさえ、大輝の本当の魅力は、飛びぬけたルックスと育ちの良さよりも、その純粋さにあるのだと知り、見事にハマってしまったのだ。

大輝は愚鈍なほどに一途に人を想う。恋に落ちたその瞬間から、愛情表現に躊躇がなく、ひたすらに愛する人の幸せを最優先して守ろうとするのに、見返りは求めない。いや、本当は求めているのかもしれないのだが、自分の願いを優先することはない。

『彼女が人生で一番というくらいに苦しんで弱っていたときに、オレが付け込んで始まった関係だからさ。彼女にもういらないと拒絶されたなら…彼女が望むようにするしかないよね。一応、別れたくないとは伝えてはみたけど、ダメだったし』

それが、“人妻との別れ”の理由を聞いたともみに返ってきた、大輝の答えだった。大好きな人に捨てられて弱っていた大輝に付け込んだのはともみも同じだったから、やましさで胸がざわめいた。けれどだからこそ、大輝の想いの切実さにも共感できてしまったのだ。

別れさえも愛する人の意志に従う。それほどまでに盲目的な愛を捧げてくれる、“底なし沼”な大輝との甘美な恋を手放すことは、きっと誰だって容易ではない。

だからこそ、その人妻も(今ではキョウコと判明しているけれど)何かやむにやまれぬ事情が発生しての別れ——大輝に気持ちを残したままの別れではないかと、ともみは想像していたのだけれど。

— 離婚できるの、とは…?

どういう意味なのだろうか。予想だにしない変化球を投げつけられた動揺を気取られぬように、ともみはグラスを手に取り、静かに、けれど勢いをつけようと、二口流し込んでから聞いた。

「…それは、大輝さんとよりを戻す準備ができたから奪い返すわよ、という感じですか?私、今、宣戦布告されてます?」


喉が熱を帯び始めたのは、テキーラのせいか、選んだ言葉のせいか。語気が強くならぬようにと意識したせいで、これまでより低くなったともみの声に、キョウコは困ったように笑った。

「残念ながら、一度手放した人が、今も自分を想い続けてくれているとうぬぼれられる性格じゃなくて。奪い返すってことは、今も友坂くんが私を想ってくれてることが前提でしょう?そもそも、ともみさんみたいな素敵な女の子に宣戦布告するほど恋愛が得意じゃないのよ」

ため息交じりでも、その言葉からは偽りも淀みも感じられず、情けなく眉を寄せた表情にもわざとらしさはないし、むしろ純真さが見える。あざとさで勝負する小娘など吹き飛んでしまうような、年齢を超えた少女感。

困った顔が可愛らしくピュアな40歳がいるなんて。“作り笑いの世界”で生きてきたともみだからこそ、それがいかに難しいことかが分かる。

— これは強敵。

それに先ほどから、キョウコは一度もともみに敵意を見せず、“大輝に愛された女”としてのマウントをとる様子もない。正しい大人であり、とてもいい人でもあるのだろう。いっそイヤな女ならば闘いやすかったのにな、と、ともみは感心と落胆の混じったような複雑な気持ちで聞いた。

「宣戦布告じゃないなら、なぜ私に離婚の話を?」

なぜかな…と呟いたキョウコが、ほんの少しだけ、いたずらっぽく口角を上げた。

「同じ人に恋をした女同士で話す機会なんて、この先きっと二度と経験できないでしょ?」
「それは、脚本家的な興味、ですか?」
「それもないとは言わない。私の職業的な本能が、今、この場を楽しく思ってるのも事実。でも、それだけじゃなくて、今日あなたに会えて、あなたがこれから大輝くんと歩んでいく人だと知って、本当にうれしく思ってるから」

うれしいとは…?と、ともみが尋ねる言葉を探している間に、キョウコが続けた。



「私はね、友坂くんに恋を教わったし、彼が私を解放してくれたと感謝している。だからこそ私も彼を解放しなきゃと思ったの」

「解放って…彼がそれを望んでいなかったとしても、ですか?」

キョウコは答えなかったが、ともみは思い浮かべた。「友坂くんの幸せを願えば、彼を幸せにできるのは自分ではないと悟った」と微笑んだ、さっきのキョウコの言葉を。

けれどともみは、“相手のために”という主観の元に行われるものが、昔からとても苦手だ。

「やっぱり…私には理解できません。先生は——大輝さんの幸せを願ったから離れた、というようなことをおっしゃっていましたが、大輝さんの幸せは大輝さんが決めるものであって、先生や私が勝手に決めつけていいものではないのではないでしょうか」

2人の関係は不倫。それでも…進む未来が茨の道だとわかっていても、大輝は間違いなく、どこまでもキョウコと生きることを選ぶ人で、それはきっとキョウコにもわかっていたはずだ。

「大人の恋が終わるとき、その理由が好きとか嫌いだけではないことは、もちろん私にも理解できます。でも相手が彼なら…あんなに純粋にあなたを想っていた大輝さんだったのだから…」

たとえ別れなければならない事情があったとしても、大輝の一途さに報いるために、キョウコには本当の想いを伝えて欲しかった。そうすれば大輝があんなにも傷つくことはきっとなかったと、ともみはもどかしさで言葉に詰まり、うつむいた。

そしてしばらくの沈黙のあと、キョウコが静かに切り出した。

「ともみさん、約束して欲しいの」

ともみが顔を上げる。

「今日は、恋人の不安を取り除きたいという友坂くんの願いを叶えたくてここにきたの。だから聞かれたことには全て答えるつもりだったし、ともみさんが私が別れを切り出した理由を本当に知りたいのなら教える。でも1つだけ、約束して欲しい。

今から私が話すことを、友坂くんには、絶対に言わないって」
「それは…」

答え淀んだともみに、キョウコの穏やかな空気が消えた。


「約束をしてもらえないなら、教えられない。友坂くんだけじゃなくて、誰にも話さないと約束して欲しい」

ずっと穏やかな凪のようだったキョウコの瞳が、今日初めての強い光を放ち、ともみを射貫く。大輝に伝えられないのなら、聞く意味はあるのだろうかと迷いながらも、ともみが頷くと、キョウコは表情を少しだけ緩めてから、小さく、ありがとうと言った。

「今日ここまでお話してきて…ともみさんが、友坂くんのことを心から大切に想っているのが分かったから。元恋人に会うだけでも勇気が必要なのに、さっき私に怒ったでしょう?傷ついた彼のために、本当の気持ちを伝えてくれって。ともみさんは自分の立場よりも、友坂くんの心を優先することができる人なのよね」

言葉を返せないともみに、キョウコが続けた。

「不器用なくらい真面目で、でもとても強い。そんなともみさんに私は敬意を表したい。きっとこれからもずっと、ともみさんの強さが、友坂くんを守ってくれると思うから。だから本当のことを話すわ。だけど絶対に…秘密を守ってくれると約束してくれる?」

ともみは無言のまま、もう一度頷いた。それにホッとしたように微笑むと、キョウコは、私と友坂くんのなれそめから説明することになるけど…と話し始めた。





キョウコの説明は、夫であり著名な映画監督の門倉崇の浮気相手の登場から始まり、ともみはとても驚いてしまった。門倉夫婦は結婚生活のお手本のようなオシドリ夫婦だというのが世間の評判だからだ。

今も門倉崇の不倫騒動などが騒がれている気配はないが、その不倫相手が現れたのはもう5年ほど前のことになるという。突然現れた“夫の愛人”に、キョウコは自分の人生観を揺るがされることになったという。

「恋愛感情を理解したとはいえないまま結婚したって話はさっきもしたけど、よく、推しって言うじゃない?そんなファン心理の憧れですら、私は今まで持ったことがなくて。とにかく“感情が凪”という感じの人生だった。

もちろん職業柄…想像することはできるのよ?でも恋焦がれる熱狂を体感したことがなかった。だから文章そのもので感情を揺さぶる小説家になるのは無理…というか、分析と構成で成立させて感情は映像に補足してもらうっていう脚本家の方が向いている。それは私の脚本の師匠にも言われたことなんだけれどね」

微かに自虐的に変わったその笑みを、ともみはただ言葉なく見つめる。

大輝とは、大輝が通っていた大学の特別講師と生徒として出会ったという。キョウコは、大輝が自分のどこを好きになってくれたのか分からないと言ったけれど、ともみにはよく分かる。

大輝もともみと同じように、キョウコの脚本のファンだったというから、まずはその才能に惚れて授業を受けたのだろう。けれどキョウコはとても真っすぐで健気だ。それが今日この短時間でともみにも伝わるほどに、女性としても人としても美しくて魅力的なのだから。

「門倉は…夫は、出会ってからずっと、私に好きだ、好きだと言葉で伝えてくれる人だったから。他に女の人がいるなんて考えたこともなかった。でも私の事務所に手紙が届いて」
「手紙…ですか?この時代に…?」
「そうなの。しかも筆ペンっぽい感じの達筆だったのよ。私はあなたのご主人と愛し合っていて、2人の子どもが欲しいと話しています。だから別れてくださいってね」

筆ペンの達筆で送られてくる愛人の略奪宣言なんて、狂気でしかないと黙ったともみに、キョウコがまるで他人事のように淡々と続けていく。

「夫と浮気という言葉が全然結びつかなかったから、最初は全く信じていなかったのね。彼には女性ファンも多いからストーカー的な熱烈なファンなんじゃないかと心配して手紙が届いたことを伝えたの。

そしたら夫に平謝りされて不倫が確定しちゃったのよね。夫は離婚したくない、一番大切なのは君だって…その時、ああ、ドラマみたいなセリフを現実でも言うものなのだなという感じで俯瞰の目線になっちゃって。

そのあとのことは…どこか朦朧としていて記憶が定かではないのだけれど、夫に謝られれば、謝られるほど、体の奥底がどんどん冷えていく感覚だけはよく覚えているのよね」

ともみはただ黙って続きを待った。

「夫とはその日以来、離れて暮らすようになったのだけれど…その手紙の主が私の大学まで会いにきたことがあって。25歳くらいの女性だった。夫が開催した映画制作のワークショップを専門学校で受けたことが出会いだったらしいんだけど。

彼女に言われたの。私は自分の人生を投げうっても尽くしたいし、彼を支えていく。彼のためなら何でもできる、と。

でもあなたは与えられるばかりで、彼に愛を返せていないですよねって。彼が何を望んでいるのかもわからないでしょう、彼から愛を搾取するばかりなら手放してくださいと。

反論すべきだったのに、言葉が出なかった。気づいてしまったから。確かに私は夫に有り余る愛を注がれてきた。けれど私は…彼に、何かを返せていたのだろうかと」

言葉を切ったキョウコの眉根が歪む。

「夫とは私が脚本家デビューした頃から、ずっと作品を一緒に作り上げてきた大切な仲間。恋人になったときも、プロポーズを受けたときも、激しい恋情ではなかったかもしれないけれど、私なりに彼を一番に想ってきたはずだった。けど…。

夫が私に与えてくれ続けた愛を、私は返す努力をしていなかったのではないかと愕然とした。そのとき、結婚してもう10年くらいが経っていたけれど…その間、私は彼を大切にできていた?できていなかったかもしれない。私が甘えて受け取るばかりだったのだから、彼が他の人に惹かれても仕方がない。私は人を愛せない欠陥品なのかもしれない、ってね」

繊細な人なのだとともみは思った。ただ夫を責めればいいのに、この人は自分を責めたのだ。

「気づいてしまったらダメだった。夫の気持ちが他の人に向いたこともなのだけれど…なんかもう全てがぐちゃぐちゃになって、夫と一緒に歩んできた日々への想いとか信頼とかが崩れて、人生の歩き方がよくわからなくなった感じで。

それでも仕事は絶え間なくあったし、夫と共同のプロジェクトも進行してたから、何とか平静を装っていたつもりだったんだけど——ある日、大輝くんの前で倒れてしまったの。それをきっかけに、彼との関係が少しずつ始まってしまった。僕を利用してくださいという言葉に甘えて、助けられて。

不倫を不倫で返すなんてバカなことを仕掛けたつもりはなかったけれど、今となれば、ただ…逃げたかったんだと思う」

先ほどまではしっとりとドビュッシーが弾かれていたグランドピアノの生演奏が、軽快なジャズに変わった。耳馴染みのあるその曲は、確か『All of Me』。軽快な曲調のわりに、“私の全てを賭けるからあなたから愛されたい”と懇願する演歌のような歌詞なのだと、ともみは光江に教わった。

「どんなに辛くて切実な想いでも、笑い飛ばすみたいに演奏してくれる。だからアタシはジャズが好きなんだよ」

実は、BAR・Sneetのプレイリストは全て光江が決めている。

「うちの店でたまたま耳にした曲や歌詞が、その客の人生を変えることもあるからね」

そんな意図で誰にも気づかれないかもしれない細部をも真剣に選び、メッセージを残そうとする光江のロマンティックなこだわりを思い出しながら、ともみは、黙ってしまったキョウコに言った。


「逃げてよかったじゃないですか」
「…え?」
「逃げたから、キョウコさんは恋を知ることができたんですよね」

「そう、ね」と呟いたキョウコの視線が琥珀色のカクテルに落ち、そのタイミングを待っていたかのように、グラスから落ちた水滴が、紙製のコースターに落ちて染みを作った。

「確かに私は、友坂くんのおかげで恋を知った。初恋、みたいなものね」

アラフォーの初恋なんて、と笑ってから、キョウコは続けた。

「友坂くんとの人生を選びたくて、私は夫に別れを告げた。でも夫には拒まれたの。その時一緒に進行させていた仕事が終わるまでは…と頼み込まれて。確かに、夫婦の仕事にスポンサーがついていることもあったし、そのプロジェクトを頓挫させてしまえばスタッフにも迷惑がかかることは理解できるから。

だから、私も夫の提案を受け入れた。そのうちにずるずる…1年、2年と時が過ぎてしまった。そのうちに夫は意地になったみたいに、絶対に別れないと言い出した。

誰か好きな人ができたのかと聞かれた。そうならどんな人か教えてくれと。でも絶対に友坂くんの存在を明かすわけにはいかなかったし、結果的に別れを望む理由を曖昧にしていたのも良くなかったのかもしれない」

「ご主人が先生の相手が大輝さんだと知ったら…大輝さんの未来が潰されてしまうと思ったんですか?」



業界での門倉崇監督の力は絶大だ。デビューしたばかりの新人脚本家など、その気になればあっさりと潰せてしまうだろう。でも、元々不倫を始めたのは門倉崇の方なのだ。いざとなれば刺し違えることもできただろうと、ともみが物騒なことを言うと、キョウコは弱々しく首を横に振った。

「崇は…夫は、そんなことはしない人だと信じられるの。夫は若いクリエーターを私怨で潰すような人じゃない。でもね、悪気なく誰かに愚痴る可能性はあるでしょう?それが業界内に広まってしまうことが怖かったの。

新人脚本家としてデビューしたばかりの友坂くんが、いわゆる“枕営業”的に、私を誘惑して仕事をとったと言われてしまったら?実際に男女が逆ならその手の噂は、沢山あるわよね。そしてそのレッテルが一度貼られたクリエーターの未来がどうなるか、ともみさんもよく…ご存じのはず」

確かにともみにとって、それは安易に想像できることだった。女優やタレントはもちろん、若い女性監督、プロデューサーなどの裏方スタッフでも、一度、男性権力者にすりよって成功したというウワサが出回ると、徐々に“汚い腫れ物”に触るような扱いになり、敬遠されるようになる。

そのうちに、そのウワサに喰われるようにして業界から消えていく…というパターンは少なくないのだ。それに。

— 大輝のあのルックスなら。なおさら。

あの美しさに才能が備わってしまっていることは、わかりやすく妬みの対象になりやすい。キョウコが大輝の脚本家としての成功に関与していないという真実は、2人の関係がバレた瞬間に面白おかしく吹き飛び、大輝の成功は、“有名女脚本家との枕営業によるもの”に変形するだろう。

それにキョウコと不倫の関係であったことは事実なのだから、たちが悪い。こんなに美味な餌はないとばかりに喰らいついてくる野次馬たち。その嬉々とする様相が目に浮かぶようで、ともみは嫌悪感を覚えながら聞いた。

「それが分かっていながら…離婚もできず、大輝さんとも離れられなかったんですね」

大輝が脚本家として活躍し始めてからもう3年ほど経っているとともみは聞いていたし、夫の愛人が現れたのが5年前だとすれば、2人の関係はもう随分長い。するとキョウコは悲し気に微笑んだ。

「危険だとはわかっているのに、ただ一緒にいたくて。友坂くんとの別れを想像することすらできなくなっていた。でもそんな罪深くて愚かな私の頭が一気に冷えることが起こった。脅されたの。友坂くんと別れなければ、彼との関係を世間に全て暴露すると」
「…ご主人から、ですか?」

ともみの質問にキョウコが首を横に振る。

「夫の不倫相手、よ。彼女が私の前に現れて言ったの。私のではなく、友坂くんの人生をめちゃくちゃにしてやる、とね。そんなこと絶対にダメでしょう?」
「…だから別れを?本当の理由を大輝さんには告げずに?」
「真実を告げたら——これはうぬぼれではなく、むしろ別れないと言われたはずよ。友坂くんは本当に優しいから…きっと自分より私を守ろうとしてしまう。そのために彼女に会いに行ってしまうと思った。

でも…彼女の様子はもう、普通じゃなかったの。捨て身で何をするか分からないような危険な相手に、友坂くんが対峙してしまうことだけは…絶対に阻止したかったから」


▶前回:「人生を変えるような出会いだったからこそ…」10歳下の男に恋した大人の女の決断とは

▶1話目はこちら:「割り切った関係でいい」そう思っていたが、別れ際に寂しくなる27歳女の憂鬱

▶NEXT:10月14日 火曜更新予定


配信元: 東京カレンダー

提供元

プロフィール画像

東京カレンダー

20年以上東京のラグジュアリーを取材してきた雑誌『東京カレンダー』のWebサイト。 最新のグルメ情報、洗練された大人のリアルな恋愛・結婚事情からデートに役立つ情報、ファッションや美容トレンドまで。 ハイスペックなライフスタイル情報をお届けします。

あなたにおすすめ