実際、大手プロダクションが閉鎖する事件は昨年末に発生した。数々の有名モデルを抱えていたオールプロモーションは、グループが巨大化した末、突然解散することに。急なことに在籍者はパニック状態へと陥ったようだ。なお、未だギャラが全て支払われていない女優もいるらしい。
◆プロダクションがなくなった女優の「転職先」は

昨日まで普通に稼働をしていたのに突然職場がなくなったら、演者は「転職活動」せざるを得なくなる。活動中にプロダクションがなくなった場合、女優に残された道は大きく分けて以下の3つ。
・別の事務所に行く(移籍)
・きっぱり女優を引退する
・フリー女優へ転向する
一度消えたものが元に戻る可能性は極めて低い。仮に戻ったとしても同じ形で復活するとは限らず、じっとしていても始まらないことから、女優は何らかのアクションを起こさなければならないのだ。
それぞれがどのように転職活動をしていくか、ケース別に解説していこう。
◆他事務所に移籍が王道だが…
今後も業界に残りたいのであれば、他事務所へ移るのが王道パターンである。この際、新たな就職先をどう決めるかは人によりけりで、仲良しの女優から紹介を受けたり、自らアポを取って面接へ行くことも多い。会社が倒産した時点で、ある意味“自由の身”なのだから、どこと連絡を取ろうが演者の勝手である。余計な“しがらみ”がない状態で動けるのは気楽だが、希望するところに必ず入れるとは限らないのが難しいところ。経験者だからといって、必ずどこかに入れると甘く見ていたら大抵痛い目に遭う。
過去の素行が悪いとか、カラーが合わない、数字を取れる見込みがないなど、様々な理由での不採用は実際にあるのだ。たまたま前のプロダクションがゆるくてラッキーを拾えていたタイプは、残念ながら“詰み”やすい。
とはいえ、一般常識があって、オファーが継続的に取れていたのなら、受け入れ先は必ず見つかる。職場をなくした女優の過半数以上が新天地へ移り、活動を再開するケースがほとんどである。

