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高田馬場在住歴19年の達人と歩く。大人が気軽にオシャレにホッピングを楽しめる店5選

高田馬場在住歴19年の達人と歩く。大人が気軽にオシャレにホッピングを楽しめる店5選

多くの学校が集まり、学生街を形成する高田馬場。

しかし、長らくこの地に暮らす松木 昭さんによると、この街は変わり始めていて大人が満足できる良店も増えているらしい。


ナビゲートするのは……


エイベックス・マネジメント・エージェンシー
ゼネラルプロデューサー・松木 昭さん

高田馬場在住歴19年。同社でタレントのプロモーションを主に担当。所属の髙石あかりが9月29日(月)スタートのNHK連続テレビ小説『ばけばけ』、上坂樹里が来春スタートの『風、薫る』でそれぞれ主演を務める。



「意外かもしれませんが、高田馬場は大人がお洒落に飲める街なんです」と語る松木さんは常連として通う店も多く、いわば「馬場の達人」。街が変わり始めたきっかけは「『vivo daily stand』だった」と振り返る。

15年前にオープンした同店は、立ち飲みスタイルでグラスワインと小皿料理を提供する、いわゆるバル。早稲田通りから少し入った神田川沿いという静かな立地と、気軽に立ち寄れそうな明るい雰囲気が功を奏し、毎夜賑わっている。

界隈の住人に加え、通勤途中で乗り換える西武線沿線の住民なども巻き込んだ大人が集まるひとつのコミュニティが誕生する。そこで行われるのは彼らの体験に基づいた情報共有。

「新しくあそこにできたバー、クラフトジン専門で良かったよ」「西口のイタリアン、シェフの腕が確かで静かだから、オススメ」と口コミで良店の存在が伝播していく。

「最近は学生で賑わう店と、大人が集まる店、それぞれのすみ分けがきちんとできてきた」と松木さん。

今回、紹介するルートは常日頃、彼が巡っているお洒落な一夜の追体験。順を追って飲めば、「高田馬場は学生街」という先入観を、見事に覆すに違いない。


【1軒目/16:30 START】「早稲田松竹」の目の前で、映画に関する本が溢れる店内も個性的で雰囲気良し
『酒ト肴 オンザコーナー』


大人の街を象徴する1軒目は「早稲田松竹」の目の前にある『酒ト肴 オンザコーナー』。

「土日は14時からやっていて、カウンターがある分、ひとりでも入りやすい」と松木さんが薦める酒場で、ワインは自然派と日本ワインをそろえる。



そのほか「自家製カルダモンラッシー割り」など、ここでしか飲めない一杯も扱う。



料理もジャンルレス。ビストロ的な豚のローストから、本物中華の麻婆豆腐まで多彩だが、すべてが驚くほど美味しいので、感激する。



バゲットと食べて抜群の「噂の麻婆豆腐」¥1,408。茨城の豚「三右衛門」の脂が旨さの要。



どこかレトロな店内は意外と広く、興味深い本やレコードもたくさん。

高田馬場らしいカルチャー感も漂うが、大人が寛げる上質な空気で満ちている。


【2軒目/18:00】隣り合った知らない人とも話せてしまうほど狭い(笑)けど、大好きです!
『Bar Spesso』


駅から近いが住宅街にポツンとあり、11年前の開店当初から松木さんが通い詰めるイタリアン『Bar Spesso』は「バーのようなこぢんまりとした空間だが食事は抜群に美味しい」という。



信頼するオーナーシェフの竹内恒平さんは、イタリアでもみっちり修行した凄腕。「北から南まで回って7年いました」と温厚な笑顔を見せ、例えばパスタもフライパンをパパッとあおって圧巻の美味しさに仕上げる。

松木さんが「前店『タカダノバル』時代から贔屓にしています」と褒めるのも納得。



卵黄を練り込んだ手打ち麺も完成度が高い「タリオリーニ・トリュフの香り」¥1,705。



ムース状でふわふわ食感の「トウモロコシのムース、海老マリネ」¥1,320。



「いまは夫婦で折に触れて訪れることがほとんど」とのことで知ってしまったら日常に欠かせなくなる店だ。


【3軒目/19:30】必ず誰か知人がいるから立ち寄りたくなる。ワインもグラスで安い!
『vivo daily stand 高田馬場店』


高田馬場の夜を変えたエポックメイキングなバルがここ。

「誰かしら知り合いがいて楽しい」と松木さんも愛する空気感が一番の魅力だが、大人が集う理由のひとつにグラスワインの充実ぶりもある。



毎月入れ替わる黒板のリストは泡から赤まで常時12種がそろい、すべて¥600から高くても¥800台と破格。

「ニュージーランドのソーヴィニョン ブランは、グレープフルーツ系の果実味がしっかりあって今日のイワシ料理にバッチリ」とカウンターに立つ染川優太さんの薦め方も巧み。



目指すはワインに詳しくなくても楽しめる店。今夜もお互い顔なじみの常連で賑わう。


【4軒目/21:00】ジンがメインのユニークなバー。住宅街の中にある、まさに隠れ家です
『THE HISAKA』


お腹が満ちたら神田川を越え、静かな路地に潜むバー『THE HISAKA』へ。

自由度の高さから世界各国で個性を競うクラフトジンの専門店で200種以上を扱う。



オーナーの小倉広康さんによると「ベーススピリッツをジュニパーベリーやボタニカルで風味付けした蒸留酒であれば、ジンを名乗れます」。

入ってすぐの酒販店から隠し扉で向かう奥のスペースがメインバーで、ラインナップの9割がジンベースという各種カクテルを主に提供している。



「まずは本日のジンでトニック割り」が松木さんのいつもの飲み方。



その後は甘いカクテルに移行することも。深まる夜を有意義に過ごしている。


【5軒目/22:00】蒸留酒博物館のような圧巻のラインナップ。店主の博学ぶりも尊敬
『歩古ホール』


ウイスキー好きならほろ酔いで訪れても目を見開くだろう。それほど希少なボトルがぎっしり並んでいる。

「マニア垂涎のラインナップ」と松木さんも一目置くバー『歩古ホール』。



「大体がひとつの樽からボトル詰めされたシングルカスクです」と蒸留所名入りポロシャツ姿で微笑む店主の寺家誠治さんは知識も豊富な理論派。

話していると今夜の杯をすべて委ねたくなる。



ハイボールなら「濃くしすぎず作って喉越しを楽しむのがオススメ」と、希少な70年代のヴィンテージスコッチで作る。

ブランデーやリキュールも大充実。こんなバーで締めくくれる幸福は大人にしかわからない。


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配信元: 東京カレンダー

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