◆上司を“パワハラ”扱いして退職願を提出

田中さんは何度も指導や説得を重ねたが、一向に態度を改めなかった。さらにAの行動は思わぬ方向へ。
「今度は、上司を“パワハラ”だとうったえるようになり、他部署への異動願いを提出しました。さすがに、会社としてもAのことを問題社員と分かっているので却下。すると、思い通りにならないことが気に入らなかったのか、退職願いを出したのです」
とはいえ、本気で辞めようと思っていたわけではなく、「退職」というワードを引き合いに、部署異動を狙っている魂胆が見え見えだったと田中さんは話す。入社してまだ半年だったが、結局は誰も彼の退職を引き留めなかった。
相当の鬱憤が溜まっていたのだろう。最終出社日にも情報システム部の上司や同僚には、誰にも挨拶しなかったのだとか。
◆入社早々に嫌われてしまった新入社員
システムエンジニアの横山かなさん(仮名・20代)は、同期入社のSについてのエピソードを教えてくれた。「彼は、空気が読めないどころか、謎の自意識過剰でした。入社時の顔合わせの際には同期たちでLINEを交換したのですが、気に入った女子にメッセージを送りまくっていたそうです」
その噂はすぐに同期の間で広まり、当初から「アイツはヤバい」という印象だったとか。そんなSは、もともとプログラミングの知識があったため、周囲を見下しているフシがあったという。

