
◆秘境駅でキャンプ用バーナーを使用する非常識な若者
昨年、夏休みを利用し、レンタカーで北海道の秘境駅や廃線跡を巡る旅をしていた西島史博さん(仮名・52歳)は、早朝にとある秘境駅を訪れたところ、20歳前後の若い男性に遭遇。駅舎の横でキャンプ用のシングルバーナーで小さな鍋に火をかけていたという。「遠目で見ただけなので何かを調理していたのか、それともコーヒーやカップ麺用にお湯を沸かしていたのかはわかりません。でも、駅の敷地内って駅舎以外も火気の使用は禁止ですよね。無人駅で野宿する人は過去に何度か見たことがありますが、キャンプ用のシングルバーナーを使っている人を目撃したのはこの時が初めて。キャンプ場ならいざ知らず、こんなに堂々とルールを破っている人がいたことに驚いたと同時に呆れました」
しかし、若者には禁止行為をしているとの自覚はなかった模様。それどころか西島さんのことを睨んできたとか。
◆待合スペースが“野宿の拠点”に?
そのため、慌てて駅舎に入ったが、待合スペースには若者のものと思われる寝袋が敷いてあり、ベンチの上にもリュックやその中身、さらにペットボトルに食べかけのスナック菓子の袋などが散乱。落ち着いて駅舎内を撮影できる状態ではなく、すぐ外に出てホームなどを撮っていたという。
結局、足早に次の駅に移動し、この駅に滞在したのは5分ほど。若者がどうしても写り込んでしまうため、駅舎の外観などはほとんど撮ることができなかった。
「撮影して後ほど画像処理で彼の姿を消す方法もありましたが、カメラを向けただけで文句を言われそうな雰囲気でそれもできませんでした。再び訪れる機会があるかわからなかったため、もう少し見て回りたかったのですが……」

