いつまでも輝く女性に ranune
勝手にすれば?…定年直後の寡黙な夫と「熟年離婚」したい55歳専業主婦、愛するエリート息子に“はしごを外され”涙目【CFPが警鐘】

勝手にすれば?…定年直後の寡黙な夫と「熟年離婚」したい55歳専業主婦、愛するエリート息子に“はしごを外され”涙目【CFPが警鐘】

美穂さんの「その後」

いつまでも従順でやさしいままの息子だと思い込んでいた美穂さんに対し、雄太さんのほうは順調に親離れしていたようです。

浩二さんは後日、息子から事の顛末を聞かされ、美穂さんに聞きました。

「美穂、離婚したいのか? 正直な思いを聞かせてほしい」

一方の美穂さんは、あの衝撃以来「離婚」への意欲が失せてしまっていました。正直に夫にそれを伝えると、夫はこう言いました。

「そうか、よかった……。雄太はもう立派な大人なんだし、そろそろ手を離して、もう少し自分の時間を楽しんでもいいんじゃないか? そういえば昔、コーラスやってみたいって言ってたよな。この際だし、なにか新しいこと始めてみたらどうだ?」

その言葉を聞いた瞬間、美穂さんはハッとしたそうです。年月とともに家族のかたちは変わっていくのに、自分だけが、昔の時間軸のまま立ち止まっていたことに気づいたのです。

そうして、夫の懐の深さと息子のまっとうな助言により、離婚は撤回されることとなりました。

50代は人生の折り返し地点といわれます。残りの人生を自分らしく生きることが、家族円満の秘訣になることもあるようです。

山﨑 裕佳子
FP事務所MIRAI
代表

あなたにおすすめ