現在はセクシー女優を引退。個人でファンサイトを運営し、動画配信やファンイベントなどで生計を立てているそうです。
引退時には結婚も発表しており、結婚を機に業界から引退する女性が多いなか、発信を続ける堀内さんは稀有な存在と言えるでしょう。
独自のポジションを築いた堀内さんに、セクシー女優としてのデビューのきっかけや引退の理由、家族や旦那さんとの関係をはじめ、さまざまな事実を包み隠さず語ってもらいました。

◆転職候補は「イルカの調教師」か「セクシー女優」
――堀内さんはデビュー前、看護師として働いていましたよね。そこからセクシー女優になったのはなぜですか?堀内美香(以下 堀内):当時は新型コロナが流行しだした時期で、リモートワークが増えていました。
でも看護師は絶対に現場へ行かなければならないし、一方で休日に遊びに出掛けたら猛バッシングを受ける、そんな状況が不公平に感じられてきて。
それで「なにか面白い仕事をしたい」って思ったんです。そのとき、候補に挙がったのが「イルカの調教師」と「セクシー女優」の2つで。
――それはまた、スゴイ2択ですね。
堀内:イルカの調教師は道のりが長そうだったので、セクシー女優を選びました(笑)。
◆実は経済的にも恵まれた良家のお嬢様
――ちなみに、セクシー女優としてデビューしていることをご家族は知っているんですか?堀内:実はいまだにバレていないんです。何度かヒヤヒヤはしたんですけど(笑)。
――それは良かった。ご家族とは仲はいいんですか?
堀内:普通ですよ。毎年クリスマスパーティーして、年越しにはお年玉を渡して、みたいな。今も2ヶ月に1回は実家に顔を出していますしね。
――じゃあ、家族関係は恵まれていますね。
堀内:両親は学歴には厳しいタイプでしたが。経済的にも不自由はしませんでしたし、優しい両親ですね。
――ひょっとして、けっこうなお嬢様ですか?
堀内:はい、実は。バイオリンとか弾いてました(笑)。
――では、セクシー女優デビューはお金のためではないんですね。
堀内:そのあたりはまったく違いますね。単純に面白いことをしたい、という気持ちからです。
◆セクシー女優と看護師の兼業で一時期うつ病の兆しが

堀内:正直に言うと、最初は大変でしたね。そのときは大阪の美容クリニックで働いていたんですけれど、当時は新型コロナの影響で「おうち時間」が増えて、患者さんがすごく多かったんですよ。
それで、朝9時から夜9時までクリニック、それから終電で東京に行って、朝6時から深夜12時まで撮影。次の日に大阪に帰って看護師の仕事……みたいなスケジュールになってしまって。
――めちゃくちゃハードですね。
堀内:身体もそうですけど、精神的にも参ってきちゃって、うつっぽくなってきちゃったんです。
それで「もうダメだ」と思って「辞めたい」って伝えたんですけど、クリニックも忙しくて人手が足りないから「2,3ヶ月待って」と言われてしまったんです。
でももう無理だったので、退職代行を使って辞めました。
◆現役看護師を兼業するのは「セクシー女優のリスクを考えて」
――そこで無理をしたら、大変なことになりかねませんからね。それからはセクシー女優専業ですか?堀内:いえ、2ヶ月ほど休んで、個人院で1日2時間だけ働くことにしました。今でもそこでお世話になっています。
――セクシー女優1本でいこうとは思わなかったんですか?
堀内:ちょっと考えたんですが……やっぱり不安定な仕事じゃないですか。だからいずれは看護師に戻ることを考えていて。
そのとき、履歴書に空白があって「なにをしていたんですか」って聞かれたとき、困るなと思ったんです。
それに、注射の針を刺すとか、そういう技術は身体で覚えておきたいのも、理由のひとつですね。
――常に先のこと、将来のことを考えて動いているんですね。
堀内:浮き沈みが激しい仕事ですし、いろいろなリスクもありますから。なるべく先のことは考えておかないと、と思っています。
◆ファンサイトの収益が大幅にセクシー女優のギャラを上回った
――先のことを考える、と言えば、引退もその一端が見える理由ですよね。ご自身で運営しているファンサイトの収益が、セクシー女優のギャラを上回ったとか。堀内:そうですね、それが大きかったです。
――ちなみに、それぞれいくらくらいだったんです?
堀内:引退したときは、ファンサイトの収益が50万円、セクシー女優のギャラが8万円くらいでした。
――想像以上に差がありますね。
堀内:業界的に、ファンサイトを個人でやっている女の子には、オファーが来にくいのはあるんですよ。「捕まったり、トラブルを起こしたりするんじゃないか」と思われるみたいで。
――なるほど、メーカーからすればリスクヘッジの思いがあるんですね。となるとギャラも上がらないし、もうファンサイトに専念したほうが良い、と。
◆ファンサイトの方がコントロールしやすい
堀内:それもありますし、違法アップロードの問題もありましたね。違法アップロードのせいで、なかなか作品を買ってもらえない状況が続いているじゃないですか。私たち女優が何年も訴えていても状況はほとんど変わっていないのが、やるせないな、と思ったのもあります。
――たしかに、それはやる気も削がれてしまいますよね。
堀内:ファンサイトでは、動画をダウンロードできない形式のところも多いので、違法アップロードされにくいんです。
それに、動画を消すのも自分でクリックすればすぐに消せますし、そういうところもありがたいと私は思っていますね。
◆セクシー女優と知った時の夫の反応

堀内:旦那も看護師をしているんです。私のデビュー前、看護学生だった頃に知り合ったので、付き合いは長いですね。
その頃は肉体関係だけって感じだったんですが、フットワークが軽くて寂しいときにすぐ来てくれるので、そのうち親近感が湧いて(笑)。
――そうすると恋人になったときは、堀内さんは現役セクシー女優ですよね。「辞めてほしい」と言われませんでした?
堀内:そのあたりはまったく。むしろ、私から撮影について聞かされて、彼のなかでは「女優も男優もスタッフも頑張って作品を作っているんだ」ってリスペクトが生まれたみたいで。
そのせいか、現役時代も今のお仕事も、反対されることはないです。
◆レスになった理由
――のびのびとお仕事できる環境なんですね。では、デビュー前とデビュー後で旦那さんとの関係性が変わった部分はありますか?堀内:それはありますね。私が撮影後に「お股が擦れちゃって、痛い」なんて言っているのを目にしているうちに、彼が遠慮するようになっちゃって。
私も付き合いが長くなって、恋人よりも家族の感じが強くなってきたので、正直最近は半年に1回するかしないか、みたいな状態です。
スキンシップとかはしますし、今も「いってきます」のキスはするので、ラブラブではあるんですけど。
――なるほど……。旦那さんはそれでOK、と?
堀内:ちょっと我慢してる部分はあるみたいです(笑)。
――そこはたまには、お互いに発散したほうが良いのでは……。
堀内:でもなんだか、恥ずかしくなっちゃうんですよ。「堀内美香」ってコンテンツとして考えると「淫乱な人妻」ってキャラクター性を保てるんですけど、本名の自分に戻るとテレちゃうんですよね。ある種の職業病なのかもしれません。
――うーん、難しいですね……。
堀内:私もしたい気持ちはあるんですけどね。そのあたりは焦らずに、ふたりで相談しつつ一緒にいられれば、と思っています。
<取材・文/蒼樹リュウスケ、写真/本人提供>
【蒼樹リュウスケ】
単純に「本が好きだから」との理由で出版社に入社。雑誌制作をメインに仕事を続け、なんとなくフリーライターとして独立。「なんか面白ければ、それで良し」をモットーに、興味を持ったことを取材して記事にしながら人生を楽しむタイプのおじさんライター

