子どもを預かってもらうときのマナー

子どもを預かってもらうときのマナー

第1回 ママ友との距離を間違えないコツ
急な用事ができたときなど、いざというときに、子どもを預かってあげたり、もらったりできる関係のママ友がいると、とっても安心。

基本的には日頃から良好な関係を築くことが大切だけど、快く子どもを預かってもらうために気をつけるべきことは? 『ママの世界はいつも戦争』(ベスト新書)など、多数の女子の人間関係に関する著書を持つノンフィクションライター、杉浦由美子さんに聞いた。

「まずは感謝の念を伝えることを忘れずにしましょう。実は『子どもを預かってあげたのに…』という不満がママ友トラブルの引き金になるケースは多いんです。預かってもらうことを当たり前だと思ってしまうママが結構いるんですよね」(杉浦さん 以下同)

どんな寛容な人でも「子どもを預かって“あげた”」という思いはあるもの。にもかかわらず、少し親しくなると相手の厚意に甘えすぎ、度を越してしまった結果、ママ友たちに総スカンを食らうママもいるそうだ。

では、最低限のマナーとして忘れてはいけないことは?
「相手への負担を少なくするためには、息を切らしていくなど、できるだけ早く迎えに行くということが一番大切です。『ポーズ』でも良いので、全力で急いで来たことを示しましょう。予定より遅れるときにはマメに連絡するのも忘れずに」

子どもを預かってもらうときのマナー

子どもを預かってもらうときのお礼は、どうするのがスマート?

「お互いの子どもが好きな駄菓子などをあげるのが一番いいと思います。贈答用のお菓子など、高価なものは相手の負担になるうえ、子どもはあまり喜びませんから」

また、お礼を渡すタイミングも重要だそう。

「わざわざお菓子を買って来たような場合、『そんな時間があるなら、早く迎えにくれば良いのに』と思われてしまいます。前日など、先に渡しておくのがポイントですね」

ところで、仕事をしている保育園ママ同士の場合は、お迎えに間に合わないなど、「お互いさま」のことが多い。特に気をつけるべきは、幼稚園ママ同士の場合だそう。

「幼稚園ママの場合は、子どもを預かるというのはよほどのこと。『歯医者に子どもを連れていけない』など、やむを得ない事情があるときだけにしたほうが良いですよ」

他人に子どもを預けるのは、簡単なことじゃないことを自覚し、礼儀や感謝を忘れずに!
(田幸和歌子+ノオト)

お話をお聞きした人

杉浦由美子
ノンフィクションライター
1970年生まれ。『婦人公論』『AERA』『文藝春秋』などの総合誌でルポタージュ記事を執筆。著書は『女子校力』(PHP新書)など12冊。講演やトークショーの司会なども。
1970年生まれ。『婦人公論』『AERA』『文藝春秋』などの総合誌でルポタージュ記事を執筆。著書は『女子校力』(PHP新書)など12冊。講演やトークショーの司会なども。