「お返しはいらないからね」といわれることも多いけど、何もお返ししないのは気がひけるし、かといって気を遣わせてもいけないし…。
ほどよく感謝の気持ちを示すプチギフトについて、ママ友の人間関係などのルポルタージュ記事を多数執筆するノンフィクションライター、杉浦由美子さんに聞いた。
「お古やおすそわけをいただいた場合は、同等か少し落ちる程度のものをお返ししましょう。『たくさん買いすぎちゃったから』『うちもちょうどもらいすぎちゃって、余っているから』などと言い添えると、相手も受け取りやすくなります」(杉浦さん 以下同)
大切なのは、相手にも自分にも負担にならないようにすること。そのため、「お返しのためにわざわざ買った・用意した」感じを出さないようにすることがポイントだ。
とはいえ、わざわざ用意せずに、いつでもお返しできるものが家にあるわけでもない。その場合、どんなものを用意するのが良いのだろうか。
「例えば、外国食材を扱うお店のちょっとしたお菓子などは、手頃でオシャレな感じがしますよね。あるいは、パスタ。パスタソースなどは味の好みがありますが、パスタはいらない人がいないうえ、日持ちして保存食になるので、イチオシです」
また、コーヒーやお茶などは、嗜好が細分化しているから、避けたほうが無難。アロマ系のハンドクリームなどをプチギフトにする人も少なくないが、ニオイ系は好みが分かれるから、あまりオススメではないと杉浦さん。
「家族の人数分のハーゲンダッツのアイスクリームなども、もらってイヤな人はあまりいないですよね。それに、相手が遠慮するときに『溶けちゃうから早くしまって』と、半強制的に渡しやすいですね」
加えて、コンビニやドラッグストアのコラーゲンドリンクなど、「自分では買わないけど、もらうとうれしいもの」もアイデアのひとつだそう。
親しき仲にも礼儀あり。まずは感謝の気持ちをきちんと伝え、ささやかながらも「誰でも使えるモノ」を添えてみては?
(田幸和歌子+ノオト)