東京オリンピック詐欺の手口とは
その詐欺の手法とは、銀行のカードを回収するという手口。銀行の職員を装い、東京オリンピックに向けて銀行のカードを新しいものに交換するという連絡を行い、おもに高齢者を中心に被害が出始めていると、警視庁防犯抑止対策本部も注意を喚起しています。
銀行の職員が銀行のキャッシュカードを回収するために個人宅をまわるということは、ほとんどあり得ないでしょう。キャッシュカードの交換を言い訳にして、暗証番号なども聴き取ってくる可能性もありうるため注意が必要です。

その他こんな詐欺も横行中!
銀行名に限らず、デパート名を名乗っての詐欺事件も横行しているようです。函館市では、デパート名を名乗った人物が「クレジットカードが不正に利用されている」と電話をかけてきた後、今度は金融機関を名乗り、暗証番号をヒヤリング、通帳やキャッシュカードをだまし取ろうという手口が発生しています。
デパートから銀行と、2段階にわけて電話することによって、あたかも本当のように信じ込ませるというから高齢者でなくても気を付けなければなりません。
同様の手口は全国的にも広がりを見せているようで、大阪府警察防犯情報の公式Twitterアカウントも注意を呼び掛けています。大阪の場合は、デパート職員を名乗り、次に警察を名乗り、最後に銀行協会を名乗るという3段階。
特殊詐欺対策のコンテンツも充実中
ちなみにこういった手口に騙されないように、警視庁犯罪抑止対策本部では「特殊詐欺根絶アクションプログラム・東京」というe-ラーニングプログラムを実施中。これまでは企業や団体などのグループのみ対象だったものが、コンテンツ一新により誰でも参加できるようになったというから、不安を感じたら一度試してみましょう!
(文・団子坂ゆみ/考務店)