結婚後、相手に疑問を抱く人の特徴

結婚後、相手に疑問を抱く人の特徴

第1回 夫婦関係のプチリセット方法
恋人同士のうちは仲良しだったのに、結婚してから「こんなハズじゃなかった…」「こんな人だと思わなかった」という夫婦は少なくないもの。こうした誤算は、なぜ起こるの?

『夫婦は話し方しだいで9割うまくいく』の著者でファミリーコンサルタントの高橋愛子先生は、「そもそも、恋人と夫婦では同じ相手でも関係の持ち方には違いがあります。その違いを知らないことが結婚後のズレにつながるのです」と断言する。

「結婚は、“現在”だけじゃなく、その人の生い立ちから、親・家の価値観など、まるごと全部受け止めるということ。 “現在”の相手や幸せだけを見ていると、予想と現実が違ってしまうんですよ」(高橋先生 以下同)

結婚してから「こんなハズじゃなかった」と思うのは、相手がどんな育ち方をしてきたか、どんな価値観を持ち、何を重視しているかなど、相手の背景を見ていないことが原因だそう。

結婚後、相手に疑問を抱く人の特徴

「結婚するにはどうしたら良いかは考えているのに、そもそも『なぜこの人と結婚したいのか』という核がない。目先のことや表面上の条件、ハウツーはよく知っているのに、支えとなる『なぜ』を持っていないと、生活を共にするのは難しいのです」

ハウツーやイエス・ノーで相手をとらえていると、その方程式が崩れたときに、許せなくなるという指摘だ。

「結婚すると、それまで見えなかったものも見え、許せないと感じる部分が出てきます。でも、それを受け入れ、互いに励まし合い、協力し合い、なんでも許し合える関係が家族なんです」

思い描いていた結婚生活と違うと感じた瞬間、「失敗した」と思う人は少なくないが、「家族関係は企業と違って、『失敗』はありません。全部が『体験』なんです」と高橋先生はいう。

「究極は、“命”のところに立ち返ること。相手を失ったときのことを考え、『まあ、生きていればいいか』と思えば、相手を許すことができ、感謝の気持ちも持てます」

責められれば責められるほど、相手は意固地になるし、自分の気分も悪くなるもの。夫婦関係に不満を抱くなら、「自分がラクになるために、相手を許す」ことが必要なのかも。
(田幸和歌子+ノオト)

お話をお聞きした人

高橋愛子先生
高橋愛子先生
高橋愛子家庭教育研究所代表
子どもが笑顔を取り戻す「心の相談室」。5000人を超える個人セッションの実績を持つ。『たけしの教育白書』『太田光の私が総理大臣になったら』など、テレビ出演多数。著書多数。
子どもが笑顔を取り戻す「心の相談室」。5000人を超える個人セッションの実績を持つ。『たけしの教育白書』『太田光の私が総理大臣になったら』など、テレビ出演多数。著書多数。