夫婦間の家事&役割分担の見直し方

夫婦間の家事&役割分担の見直し方

第2回 夫婦関係のプチリセット方法
「気づいたら、自分ばかりが家のことをしている」「夫は子どもと遊ぶ・何かを買ってあげるなど、甘やかす役ばかり」といった不満を感じるママも少なくないのでは?

いつの間にか暗黙の了解になっている、夫婦間の家事分担や、家庭内の役割分担。見直すには、どうしたら良い? 『夫婦は話し方しだいで9割うまくいく』著者でファミリーコンサルタントの高橋愛子先生に聞いた。

「そもそも家庭生活を営むのは、事業を営むのとはまったく別のことだから、見返りを求めてはダメ。『ギブアンドテイク』ではなく、『ギブアンドギブ』。お互い優しさが必要なんですよ」(高橋先生 以下同)

特に、共働き家庭では家のなかでも仕事の感覚になり、家事や役割も、仕事のようにとらえて「分担」しようとしてしまうことが多いそう。

夫婦間の家事&役割分担の見直し方

とはいえ、妻も仕事をしているのに、家も育児も自分ばかりはやっぱりつらい…。

「相手がなぜ何もしてくれないのかというと、それが『楽しくないから』です。家事や育児が義務になってしまうと、喜びや楽しみにつながらないから、逃げ出したくなるんです」

夫の家事分担や育児も子どもの勉強と同じで、本人が納得してやらないと続かない。では、どうすれば楽しく取り組んでもらえるの?

「『分担』となると、二人で肩を並べて行うため、同じレベルを求めて、相手への減点が増えてしまいます。まず相手が何だったらできるかを考え、『できること』のプロになってもらいましょう」

まずは何かひとつ、家のなかで、あるいは育児で、得意分野や楽しめることを見つけてもらえるようにサポートする。

そして、取り組んでもらったときには「ありがとう」の一言を忘れないこと。相手を褒め、感謝の気持ちを伝えていけば、きっちり役割分担を決めるよりも、相手がすすんで楽しく協力してくれるようになるかも。
(田幸和歌子+ノオト)

お話をお聞きした人

高橋愛子先生
高橋愛子先生
高橋愛子家庭教育研究所代表
子どもが笑顔を取り戻す「心の相談室」。5000人を超える個人セッションの実績を持つ。『たけしの教育白書』『太田光の私が総理大臣になったら』など、テレビ出演多数。著書多数。
子どもが笑顔を取り戻す「心の相談室」。5000人を超える個人セッションの実績を持つ。『たけしの教育白書』『太田光の私が総理大臣になったら』など、テレビ出演多数。著書多数。