お互いが良ければそれで良いのかもしれないけど、どちらかが不満を抱えている場合は、それはちょっと寂しいこと。見直し・解消するにはどうすれば良い?
「セックスレスは結局、お互いがちゃんと愛し合っていないということだと思いますよ」というのは、『夫婦は話し方しだいで9割うまくいく』著者でファミリーコンサルタントの高橋愛子先生。
恋人同士のときと違い、「家族」であり「仲間」「同士」になることで、「仲は良いけどセックスレス」という夫婦もけっこういるけど…。
「肌の触れ合いを拒否するのは、他人の目などを意識することに心がとらわれ、動物的な情動がなくなっているということ。根本には子どもの頃に十分に愛され、甘えきれていないことが原因になっているケースもあるんです」(高橋先生 以下同)
円満な家庭で育っても、例えば「下の子が生まれてから親に甘えられなくなった」「親が忙しくて、あまりベタベタしてこなかった」などの経験が影響していることは多々あるそう。
「『赤ちゃんのうちは、肌でベタベタにあたためよ』『3~4歳は手であたためて対話せよ』『もっと大きくなったら目で対話』『その後は言葉で対話』『その後は心と心で』…という発達段階に応じた関わり方があるんです。喜びの体験が少ないと、生き物としての本能が欠けてしまうんですよ」
もちろん、日常の忙しさや疲れで体や心にゆとりがないということも大きな原因になっている。では、どうしたら?
「まずは相手の気持ちを考え、話をよく聞いてあげること。『楽しい』『うれしい』という気持で心がぽかぽかすると、開放感が生まれ人肌に対する拒否感も薄らぎます」
また、ときには「セックスレス」の状況にこだわらないことも必要だそう。
「まずは心配事や悩み事から、脳を開放してあげること。お料理でも、音楽でも映画でも良いので、多方面の楽しみ・喜びを夫婦で探して、体や頭をほぐしてあげましょう」
また、ゆっくりお風呂に入って体と心を物理的に温めるのも効果的だそう。日頃酷使している頭や心を休め、「幸せの時間」を持つことから始めてみては?
(田幸和歌子+ノオト)