
約7割もの子どもがデジタルデバイスを使っている
4月18日に株式会社カスペルスキーが発表した「2017年度 子どものスマートフォン・タブレット利用調査」(対象:0~6歳の子どもを持つ保護者1406名)によると、子どものスマホやタブレットの利用頻度は、以下の通り。
【年齢別スマートフォン・タブレットの利用頻度】(「週に2~4日程度」「ほぼ毎日」と回答した人の合算)
・6歳…55.8%
・5歳…53.1%
・4歳…49.8%
・3歳…56.7%
なんと、3~6歳までの子どもたちの約半数は、週に2日以上スマホやタブレットを利用しており、もっとも数値が高いのは3歳…。
では反対に、「ほとんど使わない」と回答した人の数を見てみましょう。
【年齢別スマートフォン・タブレットの利用頻度】(「ほとんど使わない」と回答した人のみ)
・6歳…27.9%
・5歳…28.6%
・4歳…26.0%
・3歳…23.3%
結果を見てわかるように、「ほとんど使わない」という子どもは3割にも満たないのです。
注意したいのは“親のスマホ”
なぜ、このアンケート調査の結果を紹介したのか、いまいちピンと来ていない人もいるかもしれませんね。冒頭でも触れたように、小学生くらいになれば自分のスマホ・タブレットを持っていても不思議はありません。しかし、今回の調査結果の対象は0~6歳。自分用のスマホやタブレットを所持している可能性は低いですよね。
そんな状況でも、スマホやタブレットの利用頻度がこれだけ高いのは、ママやパパのデバイスを借りているから。多くのママやパパは子どもにスマホやタブレットを貸しているにもかかわらず、保護者自身のデバイスにウイルス対策をしている人は37.7%。また、フィルタリング設定をしている人はわずか9.9%…。つまり、ママやパパのデバイスから子どもが有害な情報に触れてしまう可能性があるということです。
たとえば子どもがグズった時など、スマホやタブレットで好きなアニメを見せればおとなしくなることといったように、ママにとっては今や子育てに欠かせないアイテムになっているスマホ・タブレット。しかし、動画を見ていたはずなのに、いつの間にか違うページを開いていた…なんて経験もあるのでは?
そうしたことがトラブルのきっかけにならないようにするためにも、今一度、安全対策を考えなおすことが大切なのかもしれません。
(文・山手チカコ/考務店)
出典:株式会社カスペルスキー