【香害】隣人の柔軟剤がクサイ! 気を付けるポイントは?

第2030回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
洗濯する際に柔軟剤を入れると、特有の香りがふわっと広がり、心地いいですよね。でも集合住宅のベランダに洗濯物を干すと、時にはその香りが隣人の家に入り込んでしまうことも…。そんな洗濯物の柔軟剤によるトラブルが増えているようです。自分にとってはいいニオイでも、隣人にとっては不快になる可能性がある柔軟剤に関する問題についてまとめます。

人によってニオイの感覚が異なる

自分にとってはいい香りでも、一部の人にとっては悪臭というのはよくあること。柔軟剤も特にフローラル系の香りは、ほんのり香る程度であれば良いのですが、洗濯したてでニオイが強いときなどは、不快に感じる人もかなり多いようです。特に海外製の柔軟剤はこの傾向が強いようで、中にはニオイのせいで吐き気を催してしまう人もいるといいます。

この問題の主な原因は、柔軟剤を規定量以上に使っていたりすることなのですが、ニオイの強弱は個人の感覚による差が大きいため、柔軟剤を規定量以下で使っていてもトラブルになってしまったという事例もあるようです。

ベランダの洗濯物

生活時間帯などで調節を

妊娠中など、敏感な時期は特に柔軟剤のニオイをキツく感じて、時には吐き気を催したりといった体調不良になってしまうことも…。市販品を適量で使っていた場合は、クレームを入れても相手側に非がないため、どうしても耐えられない場合はクレームではなく、お願いする形で柔軟剤を一時期減らしてもらう方が効果的なようです。

また、たいていの場合、洗濯物を干し始める時間帯は決まっているので、一番ニオイのキツい干し始めの時間帯は窓を閉めて生活したり、買い物に出かける時間にして、家にいないようにするといった対策をとっている人もいるのだとか。

自分が加害者にならないために

自分では毎日嗅いでいるニオイのため、「香害」と認識できないことが多いのが難点。気付かないうちに加害者にならないためには、柔軟剤の規定量に気を遣う以外にも、工夫が必要です。生乾きのニオイが気になるために柔軟剤を使っている人は、洗濯槽が汚れている可能性があるので、ニオイの原因である洗濯槽の掃除をしましょう。タバコ臭を消すために柔軟剤を使っている場合は、洗濯時に重曹を入れると効果があるようです。

気になるニオイを柔軟剤でごまかすのではなく、しっかりニオイの原因をなくすことで、柔軟剤を使う機会を減らせます。

他人のニオイはなかなか指摘しづらい反面、意外と影響は大きく、かなり体調を崩してしまうケースもあるようです。ニオイが気になる人は、ニオイを避けられるよううまく生活を変え、柔軟剤をよく使う人は頻度を減らす工夫をして加害者にならないようにしたいですね。
(文・姉崎マリオ)

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