【使い方とお手入れ法大全付き】各メーカー別!エアコンおすすめ機種比較

【使い方とお手入れ法大全付き】各メーカー別!エアコンおすすめ機種比較

第29回 ママテナ的まとめピックアップ
日に日に日差しが強まり、日中は夏のような暖かさの日も増えてきました。早い家庭では、すでにエアコンを冷房にしているかもしれませんね。夏や冬、エアコンが本格的に活躍するシーズンの前にチェックしておきたいのが、エアコンの汚れ。エアコンって、実はとても汚れやすいんです。エアコンの汚れや掃除、お手入れ方法についてまとめました。
(最終更新日:2018年4月30日)

掃除の前に知りたい!エアコンはどうして汚れるの?

そもそも、エアコンって風を送っているだけなのに、どうして汚れてしまうものなのか、きちんと説明できますか? これを理解するためには、まず、エアコンの基本的な構造を知る必要があります。

エアコンの構造としくみ

夏は涼しく、冬は暖かい風を送ってくれるエアコン。しかし、エアコンの内部に冷たい空気や暖かい空気があらかじめ入っている、というわけではありません。

エアコンが冷たい・暖かい風を作ることができるのは、気化熱の応用。低温で非常に蒸発しやすく、熱を奪う物質である「冷媒」を利用して、部屋のなかの空気の熱を外気に放出したり、逆に外気の熱を部屋のなかに取り込んだりすることで、部屋のなかの温度を調節しているというわけ。

具体的に説明しましょう。
例えば夏場の冷房の場合。部屋のなかの暖かい空気のなかの熱は、エアコンの内部にある熱交換器とそこにつながった冷媒を通じて室外機へ運ばれます。室内のエアコンからは熱が奪われた空気、つまり冷風が出るというわけです。

さて、奪われた熱の行方は? 室外機にも室内のエアコン同様に熱交換器があり、さきほど室内の空気から冷媒が奪った熱は外気に放出されます。こうして熱が奪われた冷媒はまた室内に戻り、再び室内の熱を奪うために使われます。エアコンは室内機と室外機と1セットなのです。

エアコンの室内機は、冷房や暖房の際、室内の空気を吸気しており、この時お部屋の空気のなかに漂うホコリやカビ、花粉などの微粒子を吸い込んでいるのです。これが、エアコンの室内機のフィルターが汚れる原因のひとつ。

また、冷房運転などでエアコンの室内機の熱交換器が冷媒によって急激に冷やされると、部屋のなかの空気と温度差が生じることから結露が発生。こうして発生した水分は、カビを増殖させたりホコリを吸着しやすくするのです。

エアコンの設置場所にも注意が必要

室外機と熱交換しながら、冷媒を通して熱を奪ったり、逆に熱を与えたりするのがエアコンの基本的な仕組み。しかし、いずれの場合も室内の空気を取り込んでいます。

だからこそ注意したいのが、その設置場所。例えば、キッチンの近くなどに設置する場合は注意が必要。料理で発生する油を含んだ煙は換気扇で外に排出されますが、キッチンの近くにエアコンが設置されている場合はこうした煙を吸気してしまいやすく、フィルターや熱交換器に汚れが吸着しやすいのです。

こうした汚れはカビの餌にもなりやすくなるため、カビ増殖の原因にもつながります。

エアコン掃除の必要性とは?

前述のようなエアコンの仕組みから、エアコンは特に汚れやすい家電であることは一目瞭然でしょう。エアコンの室内機にホコリが溜まり、カビが増殖した場合、エアコンはカビの発生源となり、部屋中にカビの菌を放出してしまいます。

こうした菌のなかには、肺や気管支に異常をきたすものもあり注意が必要です。代表的なのが、アスペルギルス・フミガーツスという菌。せきやたん、胸痛、呼吸困難などの症状をもたらす肺アスペルギルス症の原因となるのです。

また、健康面だけでなく、経済面で見てもエアコン掃除は重要です。掃除機器のレンタルやハウスクリーニングの雄である「ダスキン」の公式サイトに掲載された独自調査結果によれば、エアコンの清掃を行うことによって風速は約42.3%アップしたそうです。

掃除を行うことで空調効率が良くなり、消費電力は低下するというわけ。エアコン掃除は、健康と経済、2つの側面から見て、かなりメリットが豊富なのです。

エアコン掃除の必要なパーツ

エアコンの掃除にメリットが多いことはよくわかりましたが、気になるのはその掃除方法。エアコン掃除とひと口に言っても、専用の洗剤スプレーなどを購入して自分でやる方法の他、クリーニング業者に依頼する方法もありますが、まずは掃除すべき部位について、解説します。

フィルター

室内の空気を取り込んだ際に、吸気内のホコリなどをキャッチし、室内機のなかへの侵入を阻止してくれる部品。

熱交換器(アルミフィン)

フィルターを取った奥に存在する、アルミ製で出来た熱交換器のパーツ。最初はキレイな銀色をしているが、汚れるとだんだんと黒ずんでくる。

ファン

冷風や温風を室内に送ってくれるパーツで、送風口の奥に存在。クロースフローファンという、筒状の形状のものが一般的。

ルーバー

送風口から出る風向きを調整してくれる部品。上下左右、任意の方向に調整できる。

エアコン掃除を自分でやる方法

まずは、お手軽な自分で掃除をする方法について。各エアコンのパーツ別にご紹介します。(※各掃除方法は一般的なエアコンを参考にしています)

フィルターの掃除方法

オモテ面・ウラ面をそれぞれ掃除機で吸い取り、大きなホコリを吸い取ったら、シャワーで水をかけながら、いらない歯ブラシでこすると細かい目に詰まったホコリもキレイにとることができます。

たくさん詰まったホコリを温床に、カビが生えてしまった場合は、漂白洗剤などを吹きかけ、カビをしっかり退治した後、残った水分をしっかり乾かしましょう。

熱交換器(アルミフィン)の掃除方法

柔らかいブラシアタッチメントなどを装着した掃除機で、フィンの向きに沿って付着したホコリなどを吸い取る。

吸い取った後は、市販の熱交換器(アルミフィン)用洗剤を吹きかける。落ちた汚れはドレンホースを通して外に排出されますが、まれにエアコン室内機の下にも垂れ落ちてくるため、掃除する際は室内機の下にいらないタオルを敷いておくとベター。

ルーバーの掃除方法

ルーバーはもっとも外側に出ているため、一番掃除しやすいパーツ。ホコリやカビは柔らかいブラシなどを使ってしっかりと落とした後、薄めた中性洗剤をしみこませた付近を割り箸などにくるんだものでキレイにふき取ってあげると良いでしょう。細かい部分は綿棒なども利用しましょう。

エアコン掃除をじぶんでやる前の注意点

エアコン掃除を自分でやる場合、まず注意したいのは感電。掃除をはじめるまえに電源コードを抜き、30分程度放置した後に掃除を行うようにしましょう。

セルフvs.プロ エアコン掃除の違いは?

一方、最近ではエアコンのクリーニングサービスを行っているハウスクリーニングの業者も増えてきました。プロの業者とセルフでは、掃除にどのような違いがあるのでしょうか?

エアコンを隅々まできちんと掃除しようとすると、パーツをすべて分解し、掃除が必要な部位を丸見えにする必要があります。エアコン掃除になれている人ならばその分解作業も問題ありませんが、不慣れな場合は分解したものの元に戻せなくなってしまうという危険性も。エアコン掃除のプロの業者は様々なタイプのエアコン掃除に対応してきた実績から、エアコンの分解にも慣れており、その点心配がありません。

また、エアコン清掃は汚れた洗剤や水が周囲に飛び散りやすいことから、あらかじめビニール袋やテープで養生する必要があります。養生に不慣れで自信がないという人は、プロの業者に依頼したほうが良いでしょう。

エアコン掃除をプロの業者に依頼するメリット

もう1点、プロの業者に依頼するメリットとして、安全性が上げられます。特にエアコン掃除で注意したいのが、電源周りの部品。セルフでエアコン掃除を行った結果、電源近くに洗剤溶液が残ってしまい、それが原因でエアコンが発火するという事故も発生しています。
製品の評価、分析を実施する製品評価技術基盤機構(以下NITE)によれば、平成21年~25年度に起きたエアコンの発火件数(272件)のなかで、洗浄液や結露水などが原因で発火した事例は全国で35件もあるということ。

しかも、こういった事故はエアコン掃除を行った直後ではなく、数週間~1年後など、時間が経ってから発生するというから注意が必要です。

セルフの掃除で安価に済ませたい気持ちはやまやまですが、もしも自信がなければ、プロの業者に依頼したほうが安心・安全なのです。

エアコン掃除のプロの業者を比較

では、エアコン掃除のプロの業者はどんな会社があり、どう選べばよいものでしょうか? エアコンのクリーニングを行う代表的な業者を比較してみました。
※価格はいずれも1台当たりの金額
業界トップの1400店舗で、急ぎのオーダーにも対応可能。作業後にはキレイに使い続けるための掃除方法も教えてくれるなど、アフターフォローにも手厚い。
24時間365日いつでも対応。全国に1000カ所以上の拠点数を持つことから最短即日対応が可能。顧客満足度94%と、ユーザーからの支持も厚い。
ハウスクリーニング・エアコンクリーニング専門の会社。見積もり料金と追加料金は一切不要、クリーニングには安全なオリジナルエコ洗剤を使用。
家事の宅配、略してカジタク。イオングループが展開する、家事代行サービス。ダイキンと開発した独自研修による高い技術力がウリ。最新機種にも対応する。仕上がりに満足できない場合はもう一度やり直す仕上り満足保証付き。防カビ・抗菌コートスプレーは無料。
分解、ホコリ除去、高圧洗浄などの清掃の他、抗菌・抗カビ処理も行ってくれる。抗菌成分は少しずつ溶け出し、その効果は約1年間持続するそう。

エアコン掃除しても電気代が高い場合は買い替えも検討

ところで、エアコン掃除をしてエアコン効率は良くなったものの、電気代がさほど安くならないという場合は、そもそも使用しているエアコンの年式を調べた方が良いかもしれません。

というのも、家電の省エネ性能は毎年飛躍的に向上しており、経済産業省 資源エネルギー庁が発表する「省エネ性能カタログ」によれば、期間消費電力量は1995年に4万284円でしたが、2005年には2万4813円に、2015年には2万2518円にと、年々その消費電気量は安くなっているのです。

ここ10年くらいは微減傾向なので、もし15年以上も前のモデルを利用しているなら、買い替えを検討したほうが、結果安く済む可能性が高いのです。ちなみに、エアコンの平均使用年数は10.7年(出典:内閣府 「平成27年3月 消費動向調査」)

エアコンの買い替えタイミングは?

まだ壊れていないエアコンを買い替えるのは、ちょっぴり心がいたむ気がしますが、特に故障していなくても次のような症状が出ている場合は、買い替えを検討したほうがよいと、一般社団法人日本冷凍空調工業会のウェブサイトにはあります。

ポイント1
最近冷えが悪い。また、寒い朝に暖房が弱い

ポイント2
以前より電気代が増えた

ポイント3
運転音が高くテレビの音量を上げたことがある

人気のエアコン機種を比較!その違いは?

実際、各メーカーどんなモデルが人気があるのでしょうか? 主要メーカー別に人気モデルをピックアップ。性能を比較してみましょう。
床温度センサー「フロアアイ」機能を搭載し、冷房時には冷たい床を冷やしすぎず、暖房時には冷たい床を見つけてしっかり温めてくれる。また、床温度が高いときは冷房運転、床温度が低いときは爽風と、自動的に切り替える「冷房ハイブリット」機能によって節電も実現。独自のコート加工が施された清潔コート熱交換器はドレン水で油汚れを洗浄するため、購入時の空調効率を長くキープすることができる。
設定温度までダッシュで暖めてくれる「ヒートダッシュ暖房」や、外気音が45度の暑い夏にも冷房能力を落とさない「高外気タフネス冷房」昨日を搭載。ポテンシャルを最大限に、素早く発揮できる。また、専用のアプリと連動してスマートフォンからのエアコン操作も可能(別売りの無線LAN接続アダプターが必要)。外出先から、スマートフォンやタブレットPCを通じて、空調の管理が可能。
狭いスペースでも設置できる省スペース型モデル。吹き出す風の量をコントロールし、肌寒さを抑えながら除湿可能な「ソフト除湿」機能を搭載。また、セットしておくことで冷房や除湿運転後に自動でエアコン内部を乾燥させカビの繁殖を防ぐ「エアコン内部クリーン」機能があり、キレイな状態を長くキープできるのが特徴。
スイッチを入れたらすぐに冷風を出すことができる「すぐでる冷房」を採用。それでいて、冷風を直接当てない「天井シャワー気流」機能も搭載しているから、すばやく&やさしく、快適な冷房環境を作り出すことができる。また、別売り品のオプションを購入することで、スマートフォンからエアコンを操作することも可能!

まとめ

エアコン掃除は慣れている方で、きちんと養生ができればセルフでも問題ありませんが、そうでない場合はプロの業者に頼んだ方が事故防止になります。お金がかかるからと、自分で掃除をしたくなる気持ちもわかりますが、プロに任せた方がキレイにもし上がるでしょう。

あなたの家のエアコン掃除はもうお済ですか? エアコン清掃の参考にしてくださいね。