感染症の予防、3つのポイントとは?

感染症の予防、3つのポイントとは?

第4回 冬の感染症と予防策
感染症を予防するにはどうしたらいいのでしょうか。基本の3つのポイントについて説明します。

感染症の予防、3つのポイントとは?

●手洗いとうがい

感染症を防ぐには、手洗いとうがいが大切です。子どもに「やりなさい!」と言いながら、ママやパパがちゃんとやっていない様子が見られることもありますから、外から帰ったら、ママとパパも子どもと一緒に手洗い、うがいを行いましょう。
手洗いは、手のひらでよく石けんを泡立てて、手の甲や、指の付け根、指先、手首までしっかり洗って、流水で約30秒洗い流しましょう。
うがいも、しっかり行いましょう。乳幼児の場合は、うがいができないこともありますが、ゴロゴロとうがいして飲んでしまっても胃液の酸の方が強いので心配ありません。乳児の場合は、帰宅後に水分を飲ませるだけでもいいでしょう。

●室内を換気&人混みを避ける

寒いので、家の中を締め切って暖房をつけて過ごしますが、定期的な換気も心がけましょう。
外出するときは、人混みを避けましょう。どうしても用事がある場合は、パパかママが子どもを見ていて手分けしたり、混んでいない時間帯を選ぶなど工夫しましょう。
外出しても、屋内の遊び場などに行ってしまいがちですが、多くの子どもや大人が密室に長時間いるような環境は感染症が心配です。寒くてもお天気なら防寒着を着て、公園や広場などアウトドア空間で遊ぶのもおすすめ。基礎体力をつけることにもなります。

●生活習慣を整える

1番重要なのは、ちゃんと食べて寝ること、規則正しく生活すること。早寝早起きして、日中は活動的に過ごし、生活習慣を整えることです。体調が整っていると、風邪はもちろん、感染症にもかかりにくかったり、かかっても軽くすんだり、回復が早いことが多くあります。
好き嫌いなく、まんべんなく食べることも大切です。嫌いな食材があっても、刻んでチャーハンやギョウザ、ハンバーグに入れるなど、調理方法を工夫してみましょう。子どもにお手伝いしてもらうのもいいですね。自分が作ったメニューなら食べてくれるかもしれません。

冬の感染症予防のためにも、上記3つのポイントを心がけましょう。

監修/川上一恵先生
監修/川上一恵先生
かずえキッズクリニック(東京都渋谷区)院長。
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。新生児から100歳のお年寄りまで、誰もが安心してかかれるホームドクター。子どもの病気、育児全般の心配、パパやママ自身の健康など、幅広く相談に応じている。
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。新生児から100歳のお年寄りまで、誰もが安心してかかれるホームドクター。子どもの病気、育児全般の心配、パパやママ自身の健康など、幅広く相談に応じている。
文/高祖常子
文/高祖常子
育児情報誌「miku」編集長。
NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、認定子育てアドバイザーほか。叩かない子育て講座、子ども虐待防止や、家族の笑顔を増やすための講演活動も行う。3児の母。
NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、認定子育てアドバイザーほか。叩かない子育て講座、子ども虐待防止や、家族の笑顔を増やすための講演活動も行う。3児の母。