
「結婚記念日」の定義に迷う人は多い?
気になって調べてみると、同様の疑問をもつ人は多いようで、とあるネット掲示板にも「結婚記念日とはいつを指すもの?」との投稿がありました。
この投稿にはさまざまな回答が寄せられていて、どうやら「入籍日派」と「挙式日派」に分かれる様子。それぞれの言い分を見ていきましょう。
「入籍日派」の意見
「入籍日派」の意見として散見されたのは、「婚姻届を提出し、戸籍上の夫婦になる日だから」というもの。また「結婚式を挙げるだけで、正式な夫婦になれるわけではない」、「結婚式はまだ挙げていなかったが、職場で名乗る姓を変えたのは入籍した時」との意見もありました。
また、それぞれ事情が異なるため、必ずしも結婚式を挙げるわけではありません。もし結婚式をした日が結婚記念日なら、式を挙げられなかった人たちは夫婦ではないのかとの指摘もあり、入籍した日が結婚記念日と捉える人もいるようです。
「挙式日派」の意見
一方、「結婚式をした日が結婚記念日だ」と考える人たちは、どんな理由があるのでしょうか?
どうやら多くの人は、「結婚指輪」と関連付けて、「挙式日=結婚記念日」としている様子。というのも、結婚指輪に日付の刻印をするのは一般的ですよね。そしてその結婚指輪を交換する日は結婚式の日なので、結婚指輪に刻印する日付(=結婚記念日)も入籍日ではなく、挙式日にするということのよう。
「婚姻届という書類を提出しただけでは結婚した実感が湧かなかったけど、結婚式をした時に実感が湧きだした」という人も少なくありません。また、結婚式と同日に披露宴を行うことが一般的なため、挙式日は親戚や友人など周囲の人たちにも「夫婦である」と認められる日との解釈もあり、戸籍や書類ではなく、“気持ち”的に夫婦になったことを実感する挙式日を結婚記念日にと考える人が多い印象です。
なかには、「入籍記念日」と「結婚記念日」を分けて、あえて夫婦のイベントを増やしているという人もいて、「結婚記念日」の捉え方はさまざま。プロポーズされた日、入籍した日、結婚式を挙げた日…。自分たち夫婦が一番大切だと思う日が、結婚記念日ということかもしれませんね。
(文・三軒茶屋すみ子/考務店)