学年が上がると…
「とある調査」というのは、株式会社オークローンマーケティングが3月に実施した「子どもの睡眠に関する調査」(対象:全国の小・中学生の子どもを持つ母親/30~59歳女性)です。
Q.お子様は睡眠不足だと感じていますか?
【全体】
・はい…39.8%
・いいえ…60.3%
小学1年生~中学3年生まで、全体の結果としては、約4割の親が子どもの睡眠不足を感じている様子。また、小学生に絞り、学年別の結果を見てみると…?
【小学1・2年生】
・はい…21.1%
・78.9%
【小学3・4年生】
・はい…30.8%
・いいえ…69.2%
【小学5・6年生】
・はい…43.6%
・いいえ…56.4%
学年が上がるにつれて「子どもが睡眠不足だ」と感じる親の数はどんどん増えていくようです。
「子どもが睡眠不足だ」と感じる理由は?
では、親たちはどうして自分の子どもが睡眠不足だと感じているのでしょうか?
Q.子どもの睡眠不足の理由(小学生のみ、TOP5まで)
1位:テレビを夜遅くまで見ている…33.9%
2位:自分の帰りが遅く、夜ごはんの準備が遅くなるため…28.3%
3位:宿題や課題などに追われ、寝るのが遅いため…25.2%
4位:ゲームをしている…24.4%
5位:インターネットの動画を見ている…23.6%
上位には、「テレビを夜遅くまで見ている」、「ゲームをしている」、「インターネットの動画を見ている」といった子ども自身の行動による影響が多く見受けられます。
しかし、なかには、「自分の帰りが遅く、夜ごはんの準備が遅くなるため」や「宿題や課題などに追われ、寝るのが遅いため」など、子どもだけではどうにも改善できそうにないことも…。
ちなみに、「Q.子どもの睡眠不足改善のために行動していること」という問いでは、70.4%のママが「子どもに早く寝るように/早く起きるように注意する」と回答していますが、「ゲーム・スマホなどを管理する」は24.3%、「宿題のススメ具合など、子どものスケジュールを管理する」は15.8%と、睡眠不足の原因はわかっていながらも、具体的な対処はできていないというのが現状のよう。
「原因がわかっていながら対処しない」、これだけを聞くと“親の自覚がない”などと自分を責めてしまう人もいるかもしれませんが、冒頭でも触れたように睡眠不足が深刻化している今、子どものことにまで気が回らないほど自分も疲れているということも考えられそうです。
子どもだけ、親だけと区別するのではなく、家族みんなで一緒に睡眠不足改善に取り組むことが、解決への近道かもしれませんね。
(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
「子どもの睡眠に関する調査」