●子どもに悪影響を与える行動って?
シュガーさんによれば、占星術において母親を象徴する天体は「月」なのだそう。よって、母親が「月の本質からかけ離れた行動」をとってしまうと、子どもに悪影響を与えてしまうようです。では、具体的にはどんな行動がNGなんでしょうか?
「もっとも良くないのは子どもに愚痴を吐き出してしまうこと。月という天体には色々な意味合いがありますが、そのひとつに『記憶』というものがあります。人は現実を受け入れる際に、必ずその人なりに現実を物語化して記憶していくという作業をやっています。そうした物語化の鍵となるのが言葉なのですが、愚痴というのは言葉のゴミみたいなもので、子どもはそれでも無防備に受け入れてしまいますから、もっとも低質な記憶として残ってしまう。低質な記憶はイコール、低質な月であり、もっとも粗雑な寄り添い方を子どもにしていることになる。当然、母親としてはあまりよろしくないということになってしまいます」(シュガーさん)
低質な記憶は子どもの運気を下げてしまうだけでなく、根深いトラウマを植え付けてしまう可能性もあるとか。
「占いに来られる方の深層心理を探っていくと、その方自身が感じている『自分のイヤな部分』の根本に、幼少期の記憶が関係している場合があります。それは往々にして、母親が何の気なしに吐いた一言であったり、ちょっとした愚痴に過ぎなかったりするんですが、そこで定着した悪い記憶って大人になっても意外と引きずってしまうものなんです」(同)
なかでも、特定の誰かを悪者に仕立て、攻撃するような愚痴はご法度。ダメママ的行動の最たるものなのだそうです。
「月の支配星座は蟹座で、もっとも母性的な星座であるといわれています。ただ一方で、蟹座は『激情家』『テリトリー意識が強い』『切れやすい』といった特徴も持っています。被害者意識から、ヒステリックに誰かを悪者にしたり、言葉の暴力で血祭りにあげたりといった行為は、まさに蟹座のネガティブな一面であり、ダメママ的特徴の典型であるともいえます。ストレスが溜まって愚痴を言いたくなったとしても、それを子どもには吐き出さないことが重要です」(同)
大事なのは、子どもの前で愚痴や悪口を言わないこと。そして、絵本でもアニメでも映画でも家族秘話でもいいので、とにかく「良質な物語」を子どもとシェアすることなのだとか。我が子の健やかな成長を願うなら今一度、自分が「ダメママ的行動」をとっていないか振り返ってみるべきかもしれません。
(文・前田智行/やじろべえ)