データに見る掃除機の寿命
しかも、これまでに一度も故障したことがなく。他の家電が何度か修理に出されていくなかで、一度も修理に出ることがなく現役であり続ける様は、まるで歴戦の老兵のよう。

本体についてしまった傷も勲章といわんばかり、頼もしい存在に映るから、余計に新しい商品を買いにくくもなります。掃除機って、一般的にはどのくらいが寿命なのでしょう?
参考までに、国税庁が発表する「主な減価償却資産の耐用年数」を見てみると、直接的に掃除機という項目はないものの、掃除機を電気器具、その他のものと分類づけるなら8年みたい。
今度は総務省が発表する、「主要耐久消費財の買い替え状況(二人以上の世帯)」を確認してみることに。これをみると、直近の平均使用年数は8.5とあり、前述の耐用年数とほぼ近しい結果に。ちなみに、買い替え理由の1位は、やはり故障で64.1%とのこと。
大体8年くらい経ったら、壊れて買い換えるというサイクルが一般的なようです。うちの掃除機は、あと1年後…。
ところで、掃除機が寿命が近づくと、どんな症状があらわれるものなのでしょう? 調べてみると、これについては、まず本体よりもホースの方に故障が多くみられるようです。
ホースは掃除の際に引っ張ったりすることも多く、経年変化で素材の弾力性が失われると、そこから穴が開いてしまうことも。また、ホース内で断線してしまうことによって、スイッチが入らなくなるというトラブルも多いといいます。
その他、ゴミもたまっておらず、フィルターがきれいなのに吸い込む力が弱くなってしまうことも。この場合は吸気ファンの故障である可能性が高く、本体の寿命を疑った方が良いとのこと。
あなたの家の掃除機は、元気に吸い込んでいますか? 最近少し吸い込みが弱いと感じたら、それは間もなく壊れるサインかもしれませんよ。
(文・団子坂ゆみ/考務店)