事前に子どもと約束をする
今回は、自宅にママ友親子を招いた場合について考えてみましょう。自宅ということは、普段自分の子どもが遊んでいるおもちゃがある状況です。そのままの状態でママ友親子にあがってもらうと、子どもが触ってほしくはないおもちゃを触られてしまう可能性があります。
そこで事前の準備として、子どもに対して、「○○ちゃんが来たら、おもちゃを貸してあげようね。でも、触ってほしくないものは、しまっておこうね」と伝えるのだとか。こうすることで、“おもちゃを貸してあげる”ことを約束しつつ、子どもが触れてほしくないと思っているおもちゃを事前に片付けることができます。

おもちゃの取り合いが起きたら順番こ
前述のような準備をしていても、やっぱりおもちゃの取り合いは起こってしまうもの。
取り合いが始まったら、我が子に対して、「貸してあげたら、○○ちゃんが喜んでくれるよ」と貸すことを促します。もし、それでも貸してあげられない場合は、「じゃあ、順番こで遊ぼうか?」、「一緒に遊んでみない?」などのフレーズを使っているママが多い様子。他にも、「どうぞ」や「ちょっと待ってね」といった言葉も上手に使い分けているのだとか。
ちなみに、ママ友のお子さんと自分が、他のおもちゃで楽しそうに遊んでみせて、我が子の気をひく、なんて方法もあるようです。気がそれたら、「さっきのおもちゃを貸してあげようか?」と再び提案。
多くのママに共通していたことは、“怒らない”ということ。取り合いの結果、おもちゃで叩くなどの行為をしたら、きつく叱ることもあるようですが、基本的にはおもちゃで遊びたい子どもの気持ちに寄り添いつつも、相手の子どもの気持ちを汲み取れるように優しく誘導している意見が目立っていました。
子どものおもちゃの取り合いは、なかなか難しい悩みですよね。でも焦ることなく、子どもとしっかりと向き合い、繰り返し繰り返しコミュニケーションをとることがなによりも重要なのかもしれません。
(文・山手チカコ/考務店)