「お下がりを返して」と言われることもある
一度もらったお下がりは、どう扱ってもいいようにも思えますが、ママのなかには「お下がりをくれた人から、返してと言われた」という経験を持つ人も少なくありません。お下がりをくれたママに第二子や第三子などが誕生した際などに、そういった発言が出ることもあるようです。
また、自分のお下がりをあげたママ友から、“お下がりを返された”なんて人もいます。どうやら、お下がりを返す・返さないが問題になっていそう。
「お下がりを返して」と言われたり、「もらったお下がりを返すね」という行為が、明らかにマナー違反であれば、「そういった行為はNG!」と言えますが、実際はグレーゾーン。一度あげたものだったとしても、使い終わったであろうタイミングで返却を求めるのは悪いことではないはず。また、もらったお下がりを返す行為も善意からの行動である可能性も十分に考えられます。では、どうすれば…?

お下がりは言葉のコミュニケーションが重要
前述のような問題を回避するためには、ひと言付け加えるのが大切なようです。
例えば、お下がりをあげるのであれば、「使えなさそうだったら、捨てていいからね」や「この服は使い終わったら返してほしいんだけど大丈夫かな?」など、お下がりが不要になったあとの処理に困らないように、フォローの言葉は必ず添えるようにしましょう。ただし、「お下がりを返してほしいなら、最初からあげなければいいのに」と考えるママの声もあるので、返却してほしい服に関しては、「お下がりとして渡すべきなのか?」とじっくり考えたほうがいいかもしれません。
また、もらったお下がりを返したい場合には、突然返すのではなく、「前にもらったお下がりが手元に残ってるんだけど、返したほうがいいかな?」など、くれた相手に対してひと言確認すると◎。そこで、「返して」と言われれば返しましょう。仮に「お下がりをくれたママ友が子どもを授かったから、お下がりを返してあげよう」という善意があったとしても、突然返すと“あげたものを返してくるなんて感じが悪い”と思われかねないのでご注意を。
人付き合いはやっぱりコミュニケーションがとても重要ですよね。ひと言あるかないかで、相手の心証は大きく変わります。お下がりひとつであっても、相手を気遣いながら受け渡しできるように心がけましょう。
(文・山手チカコ/考務店)