離乳食は生後5~6カ月ごろを目安に開始を
食物アレルギーが気になるからといって、離乳食を始める時期を遅らせる必要はありません。また、離乳食の開始時期を遅らせることが、食物アレルギーの発症を予防することに繋がるわけではないといわれています。
赤ちゃんに食物アレルギーがあってもなくても、離乳食は生後5~6カ月を目安に、様子を見ながら、ゆっくりと始めましょう。
スプーン1さじから、焦らず進める
これまで母乳やミルクを飲むことに慣れていた赤ちゃんにとって、口から食べ物を「食べる」ことは初めての体験です。離乳食を始める最初の1カ月ぐらいは、口から食べ物を出したりスプーンを嫌がることもありますが、焦ることはありません。まずはスプーン1さじからゆっくり進め、「エネルギー源」「ビタミン、ミネラル源」に食べることに慣れてきてから、「たんぱく質源」が含まれているものへと進めましょう。
始めは、「エネルギー源」となる10倍がゆをすりつぶしたものから開始。それが慣れたら、「ビタミン、ミネラル源」となる、かぼちゃのような野菜をつぶしたものを追加。おかゆと野菜の味に慣れてきたら、「たんぱく質源」となる、つぶした豆腐や白身魚、しらす干しなどを試してみましょう。やわらかさは、ポタージュスープぐらいのトロトロとした状態のものからスタート。慣れてきたら、もう少し水分を減らしていきます。
離乳食を食べる時間を日中にすることで、何かあってもすぐに病院を受診することができます。とくに初めての食べ物を食べさせるときは、赤ちゃんの体調のいいときに、ごく少量からはじめましょう。
※参考文献・資料:厚生労働省『授乳・離乳の支援ガイド』『食物アレルギー診療ガイドライン2016』(協和企画)『食物アレルギーの栄養指導』(医歯薬出版株式会社)『図解食物アレルギーの悩みを解消する!最新治療と正しい知識』(日東書院)『食物アレルギーをこわがらない!はじめての離乳食』(主婦の友社)
※参考:ニュース(食・レシピ)「食物アレルギーが気になるママも安心!離乳食の進め方」〈https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/5187 〉【著者:管理栄養士 富田チヤコ】
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