赤ちゃん用品の収納で大切なこと
何をするにしても、親の手助けがないと生活できない赤ちゃんのお世話は待ったなしです。どこに何を置くかや収納の仕方によって、お世話のしやすさやスピードは変わってきます。どんな風に収納するとよいか、ポイントを見てみましょう。
使う場所に必要なものを置く
まず、「どこでどのようなお世話をするか」を考えてみましょう。着替えやオムツ替え、授乳など、赤ちゃんと生活していくうえで「必ず行う作業と場所」に合わせて、置くものと収納の仕方を考えます。
使用回数が多いオムツやおしりふきなどのケアグッズは、赤ちゃんが日中過ごす場所に常備しておくと便利です。
洋服は気づくとどんどん増えていき場所を取るため、寝室やクローゼットに収納するようにします。ただし、月齢によっては着替えを何度もすることもあるため、1日に必要な分の衣服を予測して、オムツセットと一緒にしておくとよいでしょう。
洋服と同じくどんどん増えていくおもちゃは、赤ちゃんが活動しているときにすぐ出せるよう、日中過ごすスペースに置いてあげます。
安全性や衛生面も考慮する
最初は寝ているばかりの赤ちゃんも、生まれてから半年を過ぎるころには活動的になります。寝返りやハイハイなど、身体を使いながら移動する手段をマスターすると、家の中を縦横無尽に動き回るでしょう。
目についた気になるものを無差別で触るため、「赤ちゃんの手が届かない場所」にだけものを置くようにするのが理想です。
しかし生活上、床上に何もない生活というのは難しいため、置いておく家具などは「安全かつ衛生的かどうか」が大切になります。
角があるデザインは、赤ちゃんがぶつかるとケガをしてしまうおそれがあるため、避けたいところです。また、制作過程で薬品を使用する素材のものは、何でも口に入れてしまう赤ちゃんの健康に害が及ぶ危険性も考えられます。
収納に使用する家具やツールは利便性も重要ですが、「角がなく丸みのあるデザイン」か、万が一舐めてしまっても「健康に悪影響にならない材料」を使っているかなどもしっかり確認しましょう。
洋服のすっきり収納アイディア
赤ちゃんは排泄したものが服まで漏れたり、お乳を吐き戻したりして、1日に何度も着替えることがあります。必要になる洋服の数が増え続け、「どうしまおうか」と悩むママも多いことでしょう。スマートに大量の衣服を片付けられるアイディアを紹介します。
引き出しには仕切りを使用
着替えの回数が大人よりも多くなりやすい赤ちゃんは、たくさんの洋服が必要です。一般的な大きさの引き出しにたたんで収納するだけだと、小さいサイズで細々しがちな衣服は逆にごちゃつきやすくなります。
スペースがフィットしていないと片付けにくいうえに、目当てのものが探しにくくなるでしょう。そこで、引き出しの中にすっぽりと入れられるボックス容器や板状のグッズを使って、「仕切り」を作るのがおすすめです。
一つひとつのアイテムが取り出しやすくなり、また収納しやすくなります。小物の収納法としても活用できるため、覚えておいて損はありません。
ふた付きボックスなら重ねて置ける
タンスなど大物家具での収納だと、いざ別の場所に着替えを持って移動したいときに、やや不便に感じるかもしれません。
赤ちゃんが日中活動する場所に、間取りの関係などから洋服収納を設けられない場合などは、「ボックス」収納がおすすめです。
大きさも様々あるため、ごちゃつきやすい小さなベビー用品のサイズに合うものが見つけやすく、アイテムごとに収納して管理しやすくなります。
ホームセンターをはじめ、近年では100均でも気軽に収納アイテムが購入できるようになりました。「ふたが付いているもの」を選べば、縦に重ねられて場所を取らないのも利点です。
突っ張り棒で手作りハンガーラック
赤ちゃん専用のクローゼットを用意するのもよいですが、使用できる期間が限られているため、できるだけ今ある収納を活用したいものです。
もし、どこかにわずかなすき間やスペースが余っているのならば、「突っ張り棒」を付けてみましょう。赤ちゃんの洋服は小さく軽いため、頑丈なポールを取り付けなくてもかけることが可能です。
たたんで収納するとシワがついたり、洋服のデザイン全体が確認しにくかったりしますが、ハンガーにかけておけばその心配もありません。たたむ作業が苦手なパパでも洗濯した我が子の洋服を簡単にしまいやすくなって、ママも助かるはずです。
オムツのおしゃれな収納アイディア
赤ちゃんにとって必須アイテムでもあるオムツは、むき出しのままだと生活感が丸出しです。「赤ちゃんがいるから仕方ない」と諦めるのではなく、空間の雰囲気をくずさないように上手に収納できる方法を見てみましょう。
紙袋にパックごとすっぽり隠す
各社から販売されているオムツはパッケージがカラフルだったり、キャラクターのイラストが目立ったりしてかわいらしいですが、インテリアになじみにくいものです。
「気にはなるけどわざわざオムツのために収納を用意するのが面倒」と考えるのであれば、オムツの袋ごとすっぽり入れられる「大きな紙袋」などを活用しましょう。
オムツを買って中身を取り出せるように封を切り、あとは目隠し用の袋に入れるだけですみます。オムツを入れ替えたりする必要もないため、とてもラクな収納アイディアです。
ワゴンなら部屋同士の移動も簡単
昼間はリビング・寝るときは寝室と、赤ちゃんが過ごす部屋を分けている家庭も多いのではないでしょうか?
それぞれの部屋にオムツグッズを置くのもよいですが、場所を取るのが気になる場合は、赤ちゃんの移動に合わせて「動かせるワゴン」を導入しましょう。来客時には、見えないところに移しやすいのもおすすめポイントです。
2段や3段の構造になっているワゴンであれば、オムツだけでなく、おしりふきや綿棒などのケアグッズも同時に収納できます。1台あれば「日常のお世話で使うもの」をまとめて管理でき、あちこち探しに動かなくてもすむでしょう。
ベビーベッドには吊り下げタイプ
「オムツ替えを床ではなく、ベビーベッドでしたい」と考える人には、「吊り下げられる収納」がおすすめです。
以前は場所を取り移動しにくかったベビーベッドも、近年では「キャリー付き」や「折り畳めるデザイン」のものもあり、赤ちゃんの生活に合わせて自由に動かせます。
ベビーベッドの柵の部分にオムツセットを吊り下げることで、床のスペースが空けられるのは便利です。掃除もラクになり、すっきりとした空間を演出できるでしょう。
おもちゃの賢い収納アイディア
おもちゃは子どもが好むデザインのものが多く、部屋を幼い雰囲気にしがちです。しかし、収納の仕方を工夫すれば、親が希望しているおしゃれ部屋のイメージをくずすことなくまとめられます。
すてきなデザインで子どもが進んで片付けられるような、おすすめの片付けアイテムを紹介しましょう。
布製ボックスならぶつかっても安心
布製のボックスはやわらかく、万が一赤ちゃんがぶつかってしまっても安全です。ナチュラルな風合いのデザインは、インテリアともなじみやすいでしょう。
おもちゃを出すときは引っ張り出して、使い終わったらポイポイと入れるだけです。小さな子どもでも入れやすく、お片付けの習慣づけにも役立ってくれます。ざっくりしまえるのが魅力ですが、ごちゃごちゃするのが気になる場合は、仕切りを付けるとよいでしょう。
お風呂で使うならメッシュの袋に入れて
意外と増えがちなのが「お風呂場で使うおもちゃ」です。お風呂場はリビングと比べてより限られたスペースになります。湿度が高く、工夫しないと雑菌やカビがおもちゃに付着することもあるでしょう。
せっかく身体をきれいにするお風呂場では、お風呂グッズも衛生的に保ちたいものです。収納ケースは、「水はけがよく通気性のあるメッシュ素材の袋」をおすすめします。
浴槽に触れたり、浴室の床の上に直接置いたりするとヌメリが発生するため、「吸盤フック」や「物干し竿」などを利用して浮かせるようにして使いましょう。
「換気扇の近く」に収納をぶら下げれば、濡れていたおもちゃも乾きやすく、気になるカビなどの発生率を減らせます。
まとめ
赤ちゃんとの生活をしていると、より効率よく過ごしたいがためにモノが増えがちです。また、「そのとき必要なもの」のサイクルが早く、入れ替えも頻繁になってきます。
収納のルールを決めておくことで何がどこにあるかが見やすくなり、すっきりとした空間を保てて一石二鳥です。理想の部屋のイメージに当てはまる方法を見つけて、心地よく育児を楽しみましょう。