意外と多い“お祭りトラブル”
小学生、中学生にもなれば、友だち同士でお祭りに行きたいもの。焼きそばを食べて、金魚すくいをして、花火を見て…楽しかった経験は友だちとの大切な思い出になります。
しかし、場合によっては、苦い思い出になることもあるのです。
楽しいイメージが先行しがちなお祭りですが、これまでにもさまざまなトラブルが起きています。

カツアゲ
「せっかくのお祭りだから」と、いつもより少し多めにお小遣いをもたせるというのは、よくあること。しかし、それを狙う悪い人たちも少なくありません。
人が多いため、何かトラブルがあったと周囲に気づかれにくく、お小遣いをごっそり持っていかれたなんてことも…。
ケガをしなかっただけよかったとも言えますが、楽しいはずのお祭りがトラウマになってしまう可能性があるし、やはりトラブルはないほうがいいですよね。
また、カツアゲ以外にも、幼い女の子を狙った性犯罪などもあり得るので、人混みから離れた物静かな場所には近づかないようにする、知らない人に話しかけられても知らないフリをするなど、事前に約束事を決めておくと少しはリスクを軽減できそうです。
食中毒
お祭りに行ったら、ほとんど全員が食べる屋台の食べ物。ニオイに誘われてついつい食べ過ぎてしまうんですよね…。
そんな屋台の食べ物を食べて、食中毒を発症したというニュースは、夏になると耳にする機会が増えます。
さすがにお祭りに行って「屋台のものを食べるな」とは言えませんが、過去には、冷やしキュウリでO157、牛串でサルモネラ属菌による食中毒など、実際に起きていることなので、油断は禁物です。
光るおもちゃで事故も
お祭りに行くと、その場の雰囲気でなぜか買ってしまうものってありませんか? 子どもの場合、「光るおもちゃ」がそうではないでしょうか?
鮮やかな赤・青・緑・紫など、ぴかぴか光るおもちゃは、子どもの目には魅力的に映るんですよね。しかしそのおもちゃが時に、牙をむくこともあるというから、注意が必要です。
光るおもちゃの多くは、ケミカルライトなどを使用した化学発光製品というもの。折り曲げてしまったり、噛んでしまったりして壊れると、液体が漏れ、目や口に入って炎症などを引き起こす原因になるのだとか。
このように、さまざまあるお祭りトラブル。なかには、「考えすぎ」と感じる人もいるかもしれませんが、念には念を入れて、用心しておくに越したことはありませんよ。
(文・奈古善晴/考務店)