左右一体型と完全独立型はどっちがいい? ワイヤレスイヤホンの選び方

第70回 日常消費財の徹底比較 いいモノ買い隊
外出時に音楽を楽しむためにかかすことのできないイヤホンですが、種類が多くてどれを選べばいいかわかりづらいという人もいるはず。そこで今回は、近年人気を博しているワイヤレスイヤホンの選び方をご紹介します。

ワイヤレスイヤホンには5種類ある

そもそもワイヤレスイヤホンとは、Bluetooth接続でスマートフォンやPCなどの端末と接続して、音楽などを楽しむものです。でも、ひと口にワイヤレスイヤホンといっても、「左右一体型」と「ネックバンド型」「完全独立型」「片耳型」「レシーバー型」の5種類にわけることができます。今回はそのなかでも、とくに人気が高いであろう「左右一体型」と「完全独立型」の2種類に注目!

左右一体型

左右一体型は名前の通り、左右のイヤホンがケーブルでつながっているタイプのこと。ケーブルには、通話用のマイクが付いていたり、音楽プレーヤーを操作するコントローラーが付いていたりするものもあります。

ワイヤレスイヤホンのなかでも比較的種類が豊富なので、安価なものからハイエンドタイプまで、幅広くラインナップされており、予算に合わせて選びやすいのが嬉しいポイントです。

完全独立型

完全独立型は“トゥルーワイヤレスタイプ”ともいわれていて、左右のイヤホンが完全に独立した状態で、ケーブルがないタイプ。そのため、装着時にケーブルが邪魔になるようなことはありません。また商品によっては、イヤホンの側面にタッチコントローラーが付いているものもあり、イヤホンをタップしたり、スワイプしたりすることで、音楽の再生や停止などをできるものもあります。

しかし、比較的高価なモデルが多く、左右一体型よりも値段が高くなる可能性も。また、左右一体型よりもバッテリー持続時間が短くなりがちです。

ワイヤレスイヤホンを選ぶポイントは音質、バッテリーetc…

ワイヤレスイヤホンを購入するにあたってチェックするポイントはいくつかあります。まずは…。

(1)左右一体型にするか完全独立型にするか

…これに関しては見ための好みと予算次第でもよいかもしれません。

(2)音質

…音質にこだわりたい場合は、「コーデック」と呼ばれるものをチェックしてください。ワイヤレスイヤホンとスマートフォンなどで音楽データを送受信する際に、データを圧縮・展開しており、その規格がコーデックです。

Bluetoothでは「SBC」というコーデックが標準装備されていますが、高音質なコーデックは「AAC」や「aptX」といわれているので、「少しでもいい音を楽しみたい」という場合は、これらのコーデックにワイヤレスイヤホンが対応しているか確認しましょう。

(3)バッテリー

…ワイヤレスイヤホンにはバッテリーが必要です。ワイヤレスイヤホンを長時間使用することが多い方は、バッテリーの持続時間を忘れずに確認してください。ちなみに先ほども述べた通り、左右一体型よりも完全独立型のほうが、持続時間が短い傾向にあるのでご注意を。

(4)フィット感・操作感

いくら高音質でバッテリー持続時間が長いものを選んだとしても、ワイヤレスイヤホンを耳に付けたときのフィット感や、前述のタッチコントローラーなどの操作感が悪ければ、使い心地は悪くなります。

一概にどれがいいといえるものではないので、購入前にイヤホン専門店や電気屋などに足を運び、実際に装着して操作してみることが好ましいです(あわせて音質もチェック!)。

左右一体型、完全独立型、それぞれのおすすめは?

左右一体型と完全独立型のワイヤレスイヤホンでおすすめのアイテムを4種類ピックアップしました。

左右一体型

TaoTronics Bluetooth イヤホン(3542円)

出典:Amazon
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今回ピックアップした4種類のなかでもっとも安価なアイテムです。充電にかかる時間は2時間で、最大で8時間音楽を再生できます。さらに、左右のイヤホンにマグネットが内蔵されているから、イヤホン同士をくっつけることが可能、落下などによる紛失防止に役立つはず。

Westone WX(2万2800円)

出典:Amazon
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イヤホンメーカーの老舗であるWestoneが販売するワイヤレスイヤホン。「aptX」「AAC」コーデックに対応しているから、音質にこだわりたい派におすすめです。ケーブルからイヤホン部分を取り外して、「MMCX」という規格に対応しているほかのイヤホンに交換することもできます。だから、お好みのイヤホンをワイヤレスとして楽しむことも可能です。

完全独立型

Zolo Liberty(7999円)

出典:Amazon
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イヤホン本体がフル充電の状態で最大3.5時間の音楽再生ができます。さらに付属の充電ケースを併用すれば、最大24時間使用することが可能に。左右のイヤホンにはそれぞれボタンがあり、通話の応対・終了、音声アシストの起動をおこなえます。

EARIN M-2(3万800円)

出典:Amazon
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実は筆者はイヤホンマニアで10年以上ハイエンドイヤホンを使用しています。そんな筆者が最近手放せなくなっているのがこちら。イヤホン側面にタッチコントローラー(タッチインタフェイス)が装備されており、音楽の再生や停止、曲送りをスムーズにおこなえます。再生時間は充電ケースを併用しても最大で12時間と短めですが、「aptX」「AAC」コーデックに対応しており高音質。同商品を付けたまま通話することもできるのでなかなか便利ですよ。

ワイヤレスイヤホンはそれなりのお値段がするものだから、“買って失敗した”なんてことにはなりたくないですよね。そうならないためにも、商品を試さずに購入するのではなく、試聴して自分好みの“音”を探しましょう。
(文・奈古善晴/考務店)

※掲載している商品価格は2019年2月14日現在でのAmazonの価格です

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