「ハーブはそれほど難しくないものも多く、バジルも簡単に育てられますよ。バジルには紫色の花が咲きますが、それが咲くと、味が落ちてしまうんです。ですので、新芽が出て来たらどんどん大きくなった葉っぱを収穫しましょう。そうすることで、フレッシュな味わいを楽しめるだけでなく、新芽が育って、また収穫できますよ」
こう教えてくれたのは、フラワーショップ、モンソーフルール自由が丘本店で店長を務める柴崎奨平さん。柴崎さんによれば、パセリやイタリアンパセリ、しそなども育てやすいのだとか。魚や肉の臭みを除き、グリル料理に味の深みを与えてくれるローズマリーも、難易度は低い。バジルやパセリより大きく育つので、大きな鉢を必要とするくらいだ。
●ハーブの育て方、キホンは花と一緒
ハーブの育て方で気をつけるべきことはあるのだろうか?
「ハーブの育て方は、基本的には花と一緒です。鉢やプランターの底にある水はけ用の穴に市販のネットを張り、その上に軽石の赤土の順で置いて、固形肥料を混ぜた腐葉土を入れてから植え替えてください。バジルやパセリなど、小さめなものは家の窓際などで大丈夫。日中窓から日が差せば、室内でもきちんと育ちます」(柴崎さん)
室内で育てる場合、バジルやパセリは小さめの鉢に植えることが多い。コンパクトで見た目もかわいらしいが、土が少ないからこそ定期的な水やりが重要となる。土を乾かしてしまうと、ハーブ自体が弱ってしまうのだとか。また、鉢が小さすぎると根詰まりを起こして成長が妨げられてしまうため、少し大きめの鉢を選ぼう。
収穫するまでの育てる楽しさはもちろん、自分で味わうことで達成感も得られるハーブ。ガーデニングのスタートにもぴったりだ。自宅で育てたハーブで食卓を飾る、そんなライフスタイルを送ってみては?
(二本松菊子+ノオト)