パリスタイルのフラワーショップ、モンソーフルール自由が丘本店の柴崎奨平さんに聞いてみた。
「容器の素材は、基本的に好みで選んでいただいて構いません。なかでも、テラコッタの鉢や木製のプランター、ナチュラルな感じのものは、花の美しさが生きてくるのでオススメです。少し値が張りますが、白の陶器の鉢を好む方もいらっしゃいます。テラコッタ風のプラスチック、陶器風のプラスチックでも見栄えは整います。ただ、黒っぽいものであるとか、日光を吸収しやすいものは、花が弱ってしまう可能性があるので避けたほうがいいですね」(柴崎さん 以下同)
壁掛けのウッドプランターもアクセントには最適とのこと。ただし、木製のものは水分によって腐る可能性があるそう。防腐加工をしたものも多いが、ある程度は経年劣化の覚悟が必要だという。
●手間を惜しまず、花自体に力を注ごう
「ただ、私個人の意見でいえば、高価なプランターよりもお花自体にお金をかけてほしいですね。プランターにこだわるよりも、お花を定期的に変えたほうが楽しいですし、お花を大切にすることにコストをかけたほうがいいですよ」
さらに、花や植物を長く楽しむなら、液体肥料や緊急時に備えた殺虫剤も最初の段階で必ずそろえるのが大切と柴崎さん。
「せっかく育てたものが枯れるのは相当ショックです。私自身も、5年くらいかけて1.3メートルくらいまで育てたゴールドクレストがアブラ虫の被害にあった経験があります(苦笑)。液体肥料で元気を与え、万が一のときには殺虫剤で延命する用意をしておきたいですね」
肥料や殺虫剤は、花との相性もある。使用頻度などと含めて、お店で確認するのが良い。なお、肥料には比較的どんな植物にも利用できる万能な種類の物もあるとのこと。初心者はそれを使うのが良さそうだ。
育てるのが植物を育てる醍醐味。手間を惜しまず、充実したプチガーデニングで豊かな生活を送りましょう。
(二本松菊子+ノオト)