「アメリカの家庭では、夫が『明日はバーベキューだ!』と言うと、妻は大喜びします。夫が肉を焼いている間、妻はお客さんたちとたっぷりおしゃべりができます。バーベキューの中心に“人”がいるから、参加する全員が楽しくなるんです。一方、日本の従来のバーベキューは、料理が中心。“人”が後回しになっているから、負担に感じることが多いのです」(下城民夫さん 以下同)
●今どきバーベキューは手ぶら&手軽に
また、「大きなグリルを用意しなければ」という考え方にも問題があるそう。
「まず考えたいのは、“何のためのバーベキューを行うのか”ということです。しんどい思いをしたいわけではありませんよね。参加する誰もがバーベキューを楽しめる方法を考えましょう。最初は、セッティング済みの “手ぶらバーベキュー” で楽しさを体験することから初めてみてはどうでしょうか?」
ここ数年、 “手ぶらバーベキュー” は公園内の施設からガーデンタイプ、レストラン、ホテルなど、さまざまな選択肢が増えている。子連れでも安全・安心に楽しめる所も多い。食材の持ち込みが許可されているところもあれば、持ち込み不可のところもある。利用料金もそれぞれなので、自分たちが快適に楽しめる場所を選びたい。
●ピクニックバーベキューもオススメ!
下城さんによれば、“手ぶらバーベキュー” 以外にも、気軽にできるバーベキューがあるらしい。それが、スウェーデンで行われている「ピクニックバーベキュー」だ。どのようなバーベキューなのだろう?
「お弁当と使い捨てのバーベキューコンロ(ピクニックバーベキュコンロ)を持って出かけ、バーベキューテーブルがあるところで、コンパクトなバーベキューを楽しむものです。片付けるときは網の部分とアルミ部分を分けるので、小さなゴミになってかさばりません」
使い捨てバーベキューコンロの価格は500円~600円くらいで、トートバッグに入るサイズ。 アルミケースの中に着火シートや炭が入っているから着火も簡単だ。
手ぶらバーベキューとピクニックバーベキュー。どちらも手軽でみんなが楽しめるから、繰り返しやりたくなるという。家族や仲間とおしゃべりの花が咲くベーベキューを楽しんで!
(川野ヒロミ+ノオト)