<バーベ9則>
1. 下調べは慎重に
2. 準備はお家で
3. 降らずとも雨の用意
4. 焼ける前に一品
5. 食べ物を炭にするべからず
6. 子どもを相客に心せよ
7. 飲んだら運転しない
8. ごみ、炭は埋めない捨てない
9. 来た時よりも美しく
このなかから特に大切な4つの心構えを、日本バーベキュー協会・会長の下城民夫さんが教えてくれた。
●バーベ9則その4「焼ける前に一品」
パーティーの前菜のように、肉が焼けるまでの間に食べられる料理を一品用意すると、場が和む。
「クラッカーや薄く切ったフランスパンなどにチーズやハムなどを乗せてみたり、きゅうりとチーズを楊枝で止めてみたり。簡単にできるので、子どもたちもつくるのに参加しやすいですよ」(下城さん 以下同)
●バーベ9則その5「食べ物を炭にするべからず」
火力が強すぎたり、焼けたものをそのままにしたりして、食材が丸焦げに…という経験はないだろうか?
「まず、炭は火がつきやすいものを選び、こぶし大に割っておきます。火起しでは、炭を高く積み上げて下から種火になる新聞紙や着火剤を入れて火をつけると、火が自然に広がっていきますよ。積んだ炭を崩す目安は赤くなった炭が灰をかぶって白くなってきたときです」
火起こし用に「ラピッドチムニースターター」という器具があると、格段に楽になるそうだ。
「次に気をつけたいのが、炭のレイアウト(配置)です。グリルの半分にだけ炭を置き、肉を焼くゾーンと焼き上がった料理を置いておくキープゾーンを作ります。しっかり火を通したい豚肉や鶏肉はキープゾーンに置いて、弱火でじっくり焼きます。料理の幅も広がりますし、食材を必要以上に焦がしてゴミにすることがありません」
●バーベ9則その6「子どもを相客に心せよ」
「焼けるまでその辺で遊んでて」では、子どもたちは退屈になるばかりだ。
「例えば、肉から落ちる脂で炎があがったときに、水鉄砲で火を消す係を子どもたちにさせてみましょう。 上手くできたら、たくさんほめます。子どもたちは大人の役に立ちたいと思っているので一生懸命やってくれますし、親の目が届かない場所へ行くことも防げます」
●バーベ9則その8「ごみ、炭は埋めない捨てない」
バーベキューの最後は炭の処理…。どうすればいいのだろうか?
「土に埋めるのは、ルール違反です。炭の処理には“火消しつぼ”が便利です。火がついたままの炭を入れても、時間が経てば自動消火できるし、残った炭はまた使えます。火消し壷がないときには、炭をひとつずつ、火ばさみで取り水入りバケツに入れて火を消しましょう」
「バーベ9則」を心がけて、楽しくおいしくスマートなバーベキューを実現しよう。
(川野ヒロミ+ノオト)