お呼ばれバーベキューの心得とは?

お呼ばれバーベキューの心得とは?

第3回 手軽にバーベキューを楽しもう!
バーベキューのお誘いが増えるこれからのシーズン。うれしい半面、服装や手土産に悩むことも多いようだ。夫の友人や会社関係、義父母、滅多に会わない親戚からの誘いならばなおさらだろう。服装や手土産で迷ったときに大切なのは、「主催者の思いを想像すること」と話すのは、日本バーベキュー協会・会長の下城民夫さん。

具体的にどんなことを意識したらいいのかポイントをご紹介しよう。

●お呼ばれバーベキューの服装

バーベキューは、特別な食事のイベントでありパーティーのひとつ。汚れてもいいようなジャージの上下は避けよう。

「大切なのは自分本位に考えるのではなく、相手が喜ぶ服装やアイテムを身につけていきます。義父母からいただいたアクセサリーをさりげなく身につけていくような心づかいは、相手にとってもうれしいものです。主催者が自分と近い関係ならば、“内側”の人としてお手伝いができるようにエプロンを持参すると、喜ばれます」(下城さん 以下同)

●お呼ばれバーベキューの手土産

「手ぶらできてね」といわれても、そうはいかない。バーベキューでの手土産で喜ばれものとは?

「料理を持参するなら、取りやすさを考えてひと口サイズのものがオススメです。肉が焼けるまでの間につまめる前菜として、クラッカーや薄切りのパンを使ったカナッペなどをタッパなどに入れていくのもいいですね。ドリンクはスパークリングワインだと、華がありますね。運転者のことを考えて、ノンアルコールもいいでしょう」

“お呼ばれバーベキュー”時の服装や手土産についてアドバイス。

●お呼ばれバーベキューのお手伝い

楽しいバーベキューは、“人”が中心。会場にいる人たちを紹介しあっていくことも大切なお手伝いだという。

「それぞれを紹介しあって会場全体が顔見知りになると、とても楽しいバーベキューパーティーになります。8割の人は、料理ではなく“人”を見るそうです。招かれたゲスト同士に面識が無い場合は、それぞれを知る主催者の出番。主催者がグリルを担当していたなら、お手伝いを申し出て、主催者がゲスト同士を紹介して回れるようにすると喜ばれます。バーベキューでは主催者とゲストがいて成立するものですから、お互いを思いやって良いコミュニケーションをとりたいですね」

バーベキューのごちそうは、人との出会いと良いコミュニケーションともいえる。楽しい雰囲気の中で食べるお肉はおいしさもアップするだろう。
(川野ヒロミ+ノオト)

お話をお聞きした人

下城民夫
下城民夫
日本バーベキュー協会
日本バーベキュー協会・会長であり、現在唯一のバーベキューマスター。 ちょっとした工夫でバーベキューをより手軽に楽しめる『スマートバーベキュー』を提唱している。
日本バーベキュー協会・会長であり、現在唯一のバーベキューマスター。 ちょっとした工夫でバーベキューをより手軽に楽しめる『スマートバーベキュー』を提唱している。