●教育と保育の両面をカバー!認定こども園の魅力
保育所に入所するには原則として、保護者の就労や介護、病気などの「保育を必要とする事由」が必要。ですが認定こども園には「保育を必要とする事由」はいらず、3歳を過ぎれば誰でも申し込むことができます。
それから、幼稚園では不足しがちだった保育時間の問題もカバー。長期休暇期間中や延長保育にも対応してくれるので、保育所と同じように預けて働くことができるようになります。
また、保育所では受けられなかった幼稚園教育を受けられる点も認定こども園の魅力です。
●認定こども園の入園方法と利用料
入園手続きの申し込みは自治体ではなく、認定こども園に直接行います。平成27年4月より施行された子ども・子育て支援新制度では、「保育の必要性」に応じて子どもたちが三つの支給認定区分に分けられるようになりました。
支給認定区分の基準は以下の通り。
「1号認定」…保育を必要としていない満3歳児~就学前の子ども
「2号認定」…保育を必要とする満3歳児~就学前の子ども
「3号認定」…保育を必要とする満3歳未満の子ども
保育園を利用できるのは2号・3号認定の子どものみですが、認定こども園の場合は1号認定を受けた子どもでも入園可能。ただし、利用料は支給認定区分と所得税額によって異なるので注意が必要です。
●認定こども園から見えた施設統合のメリット・デメリット
違う分野の施設を統合するには、人員確保や取得資格による職務の問題、設備の設置基準の違いなど、運営上の課題が多いものです。幼保一元化によって生まれた認定こども園も、運営が開始されてまだ間もない現在は、会計の複雑化など課題を抱えています。
とはいえ、幼稚園の良い面と保育所の良い面を兼ね備えている点は利用者にとって大きなメリットですし、行政も管理の負担を軽減することができるなど、そのメリットは計り知れません。分野の異なる施設の統合は合理的な手段として今後トレンドになっていくのかもしれませんね。
(文・介護のほんねニュース)
※ここで紹介している情報は2015年4月現在の情報です