共働き家庭の子は、学童保育クラブ(以下、学童)に通うことが多いけど、学童は保育園と違って延長保育がないところが多い。また、子がある程度の学年になると「行きたくない」と言いだすことも。
普段と違い、子の夏休み期間は朝から夕方まで子がひとりになるだけに、心配も多い。そもそも、子どもは何歳くらいから留守番できるもの?
病児保育、ベビーシッター、家事代行を行うマザーネット代表取締役の上田理恵子さんに聞いた。
「子どもによっては、1年生でも留守番できることもあります。パートタイムか、時短勤務できるかなど、親の働き方にもよりますが、小学3年生くらいまでは学童保育に入れ、4年生ぐらいから友だちと遊ぶ子が増えてきますね」(上田さん 以下同)
親としては学童に預けておくのが安心だが、子どもが4年生くらいになると、仲良しの子が行かないなどの理由で「やめたい」と言いだす子も多いそう。
「4年生くらいになると、子ども同士の人間関係もできてきて、ひとりの過ごし方もわかってきます。また、お昼ごはんも、自分で工夫してできるようになることが多いですよ」
●学童をベースにしつつも、子の気持ちも尊重する
ただし、子どもが「学童をやめたい」と言い出しても、いきなりやめるのはやっぱり不安! そこで、上田さんがすすめるのは「学童をベースにしながら、少しずつお試しすること」だ。
「親にとっては、学童に行かせておくのが安心ですが、子どもが『やめたい』と言いだしたら、親の意見だけ押し付けるのはダメ。最初のうちは仲の良い子のお母さんと相談し、仕事を休める日は休んで、一緒に遊ばせてあげるなど工夫しましょう」
また、子どもが「やめたい」と言ったら、要望をまるまる飲むのではなく、「どうして?」と、ゆっくりリラックスした雰囲気で話を聞いてあげることも必要だそう。
「また、きょうだいがいる場合は、ひとりの留守番とだいぶ違い、安心感があります。しかし、上の子に『頼んだよ』とすべて任せてしまうのはNG。上の子の負担も考えてあげましょう」
きょうだいで留守番させる場合は、上の子、下の子、それぞれの話を一対一で聞いてから、みんなで話すのがオススメだそう。
大切なのは、意見を押し付けず、子どもの話をきちんと聞いてあげること。十分話し合い、最後は子どもの意見を尊重することが、子どもの自立を促すうえでも良い方法なのかも。
(田幸和歌子+ノオト)