●新築のわが家にとんでもない悲劇が‼
今回、そんな身の毛もよだつ体験を話してくれたのは、小学2年生になる長男と幼稚園児の次男を持つNママさん。美人だが大人しそうな印象のママさんだ。
「子どもたちは3つ違いですし、普段からケンカが絶えないんですよね。物が飛んでくるなんて毎日のことだし、それ相当のやんちゃには慣れていたつもりでした。この日も、普段どおり近所のスーパーへパートに出て、夕飯の買い物を済ませ、のんびりカフェでお茶して帰ってきたんです。水曜日で、小学校が午前授業だったことをすっかり忘れていたことが悲劇の始まりでした…」(Nママ 以下同)。
いつものように長男に合いカギを渡していたNママが、買い物袋をぶら下げて自宅にたどり着くと、なんと玄関には、5台もの自転車が倒れるように駐輪。玄関からは「キャッキャッ♪」と賑やかな声が聞こえてきたそう。
「(まさかぁぁ) 心の声が叫び、心臓がバクバクしました」
「そうです。この私がうかつだったんです。カーテンレールは破壊され、リビングの扉を開けると、猿のようにカーテンにぶら下がっている子を発見。ノートパソコンは開いたまま踏まれ、画面にはヒビが…。オーマイガー! 新築のわが家がぁぁ…そう叫びたいくらいでした」
その状況に衝撃を受けながらも、Sくんやその場にいたお友達に「どうしてこうなったのか」事情を尋ねたNママさん。
「それぞれに事情を聞いた結果、パソコンを踏みつけた子が判明したので、怒りをおさえきれなかった私は、勢いでその子のママに連絡しました。私だって、何も弁償してほしかったわけじゃない。でもね、するとそのお宅のママはこう言ったんですよ! 『うちの子がやったって子どもたちが言ってるだけなんでしょ? 何か証拠でもあるの? 子どもたちがウソをついてるかもしれないじゃない?』と…」
その後お詫びの言葉は一切なく、開き直ったママ友に、Nママさんはさらなる怒りが湧き上ったという。
「私だって鬼じゃないから、ひと言でいい、謝ってくれさえすれば気持ちもおさまったんですよ。そもそも、パソコンをリビングに置きっぱなしにしていた私も悪かったし、私がいないのに、友だちを呼んだ息子も悪かった。納得はいかなかったけど、私は長男に『ママがいない時は、2度と家に友だちを呼んじゃダメよ!』もちろんそう言い聞かせました」
小学生になると子ども同士が約束をし、勝手にお宅を行き交うようになるので、こんな事件は日常茶飯事。わが子の言うことばかりを鵜呑みにし、弁償しない親、謝らない親って実は多いです。迫りくる危機に備えて…子どもの賠償責任保険など、しっかりと勉強しておきましょう
(構成・文/バービー イラスト/なとみみわ)