Aさん「塾は、子どもの学力やタイプによって選ぶべき。“うちの子はここ!”と思える塾に絶対に出会えるはずだから、面倒くさがらずにいっぱい体験していいと思う」
Cさん「うちの息子はあまり勉強が好きじゃなくて、勉強習慣構築のための受験だったから、ものすごく勉強させたわけじゃないのね。入ったところも三流だし(笑)。低学年の頃は、ひと通り大手も見たけど、うちの子は積極的に質問できるタイプじゃないから、人数が多すぎる集団には向かないと思ったの。そこで出会ったのが、6人しかいない小規模の進学塾だったんだけど、アットホームで先生と子どもの距離も近かったのね。まるで家族の様な感じだったから、息子には合っていたかな? いまだに、その先生を追っかけて中野まで通っているし、一生のお付き合いになりそう」
Dさん「大手は情報量が多いから、その点は安心だけど、下のクラスの子は、あまり目をかけてもらえないというか…。金取り主義なところはあるよね。ラストスパートに入ったら、親が子どもの弱点を把握して、“今日はここを教えて下さい!”と積極的にいかないと、スルーされがち」
●塾でとんでもない友情が生まれることも!?
Bさん「大手の塾は、無駄なテストも多いでしょ? 受験が近づくと、日曜の模擬テストが多くなるよね。だいたいの偏差値を知ることは重要だけど、2、3カ月に1度の模擬テストでいいのでは? とずっと思ってた。あくまで模擬テストだから、受験校のテストとは内容が違うし、あまり参考にならないんじゃないかしら。貴重な日曜日にあちこち行って台無しになるくらいなら、その分、塾で受験校対策した方がいいと思うの」
一同「なるほどねぇ~(笑)」
Dさん「でも、模擬テストって私立中学でやるじゃない? いろんな学校を見るチャンスだし、親子で遠出して会話して食事したり…そういう時間を楽しめるチャンスではあるよね」
Aさん「そこでさらに、“あともう少し、頑張ろうね♪”と親子の絆が生まれたりもするしね。さてさて、個別塾はどんな感じなんでしょ?」
Cさん「ママ友の娘さんは、スタートが遅かったから、最初から個別でグングン力を上げていったんだけど、そこの個別塾はお金持ちの生徒さんが多くて、勉強以外でのストレスが多かったらしいよ。個別は帰り時間も早いから、お友だちとお茶したり、文房具店で買い物したりするようになっちゃったんだって!」
Bさん「気分はすっかり女子大生? 違うお勉強もしていたのね(笑)」
Dさん「でも、積極的に聞けない子や、要領が悪い子は個別がオススメかも。集団とは違って、自分のペースで進んでいけそうだし…」
Cさん「その分、競争意識が生まれないから、そこがちょっと…とママ友は言っていたけどね」
Aさん「どこの塾に入ったにせよ、高い授業料を払っていることだけはたしか。塾は他にもたくさん生徒を抱えているわけで、親が丸投げ状態では、決して高い授業料分の元は取れない。行かせた分、しっかりと身についているかどうか…こまめなチェックが必要だよね」
「進学塾に行かせれば、勝手に成績が上がっていい学校に入れる…」そんな期待を込めて通わせる親も多いが、塾任せでは理想の結果は得られない。親のサポートあってこその中学受験。面倒くさがらずに、塾の先生と密なコミュニケーションを図り、塾と家庭がタッグを組んでこそ、子どもの成績は向上するのかもしれない。
(取材・文/バービー)