エアコン洗浄で発火!予防策は?

第19回 今日の注目を紹介! ママニュースアンテナ
夏日になり、エアコンをフル稼働させている人も少なくないハズ。使い始めると気になるのが、エアコン内部の汚れ。ホコリやダニ、カビなどのアレルゲンが溜まりやすく、エアコン効率が悪くなることで光熱費もかさむことから定期的にエアコン掃除を行うという人もいるだろう。しかし、昨今エアコンの洗浄が原因の発火が増えつつあるというから注意が必要だ。

製品の評価、分析を実施する製品評価技術基盤機構(以下NITE)によると、平成21年~25年度に起きたエアコンの発火件数(272件)のなかで、洗浄液や結露水などが原因で発火した事例は全国で35件もあり、他人事とは言えない。具体的な原因は、液体がエアコン内部の基板や配線に付着し、弱い電気が流れるようになり、電流が起きた場所が炭化して発熱し、発火に至るとのこと。

エアコン洗浄

しかも、エアコン洗浄後すぐに発火に至ることはなく、数週間から1年ほどの時間をかけて徐々に侵食していき、故障や発火などの事故につながっているようだ。ちなみに、エアコン使用の有無問わず、電源プラグをコンセントに差しているだけで発火する可能性があるため、十分に気をつけなければならないという。

NITEでは、エアコン内部の洗浄を行う際は、購入店またはメーカーの修理窓口に相談することを推奨している。誤った方法で内部の洗浄を行うと、エアコン洗浄液などが電源配線、電源基板などの電装部品に付着、これが発煙や発火の原因になるおそれがあるためだ。

もし、エアコン使用中に次の症状が見られる場合は、使用を中止して、電源プラグをコンセントから抜き、購入店またはメーカーの修理窓口に相談するのがよい。

・電源コードや電源プラグが異常に熱い
・電源プラグが変色している
・焦げ臭いにおいや異音がする
・ブレーカーが頻繁に落ちる
・室内機から水漏れしている
・架台やつり下げ場の取り付け部分が腐食していたり、取り付けが緩んでいたりする

エアコンはメーカーや種類により、内部構造が異なるため、清掃業者が清掃を行った場合でも発生事故につながることもある。利用のピークを迎えるこの時期はエアコン清掃をする人も多いと思うが、清掃の際は前述の通り、メーカーや販売店に相談をして確認を怠らないようにしよう。
(文・奈古善晴/考務店)

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