電車内での迷惑行為といえば、「ヘッドホンの音漏れ」や「大声での会話」などが代表格。これらは以前から問題視されているが、話題のきっかけとなったのは今回のポスターに「車内での化粧」が含まれている点だ。
●お客さまが感じる やめてほしいこと(ポスター内容)
1位:歩きスマホ(携帯)
2位:車内での通話
3位:荷物での座席の占有
4位:車内での化粧
5位:車内での飲食
このランキングは、大阪市営地下鉄の利用者を対象に「車内マナーで迷惑に感じる行動」に関するアンケート調査を行い、得られた複数回答の2314件の回答を反映したもの。話題となっている「車内での化粧」は、「ヘッドホンの音漏れ」や「大声での会話」を抑えて堂々4位に。以前より、車内での化粧の良し悪しが話題になることはあったが、今回のように大々的に「NG」とされたのは極めて珍しく、ネット上では肯定派と否定派の意見がぶつかり合っている。
【車内での化粧、否定派の意見】
・化粧をするところは人に見せるものではない
・ニオイが耐えられない
・ファンデーションの粉などが飛んできそうでイヤ
【車内での化粧、肯定派の意見】
・化粧は女性の嗜みだし、多少は容認して良いと思う
・となりで化粧されなければ問題ない
・化粧よりももっと他の項目のほうが迷惑
否定派としては、化粧をしている光景が目障りに感じたり、ニオイや汚れが気になったりするよう。肯定派の多くは、あまり気にならない人が多く、「家でする時間がなかったなら仕方がない」という考えのようだ。また、「ベースメイクからやるのはNGだけど、ちょっと直すくらいならOK」という意見も見られた。なかには、「化粧をする女性の表情が面白くて笑える」という意見もあった。
化粧に限らず、良かれと思ってやっているその行為を迷惑と感じている人は多い。上位項目は、控えめにしたほうがいいかもしれない。
(文・奈古善晴/考務店)