会社の同僚と、お互いの妻について話していた投稿主。どちらの家庭も子を持たず、パートに行く妻の労働時間も大差はない。しかし同僚は、毎日妻の手作り弁当を食べ、夕食ももちろん手作り。一方、投稿主は弁当もなく、夕食は週に3回ほどスーパーで買ってきたお総菜が食卓に並ぶ。はたして、投稿主の妻は“ハズレ”なのか。掲示板には、400件以上ものコメントが寄せられており、ハズレ妻派とハズレ夫派で対立しているようだ。
【ハズレ妻派のコメント】
・週の半分がお惣菜だったら、どう考えてもハズレでしょう。
・パート勤務でお惣菜やインスタントはありえない。
・アタリかハズレなら、思いっきりハズレ妻だと思います。
ハズレ妻派としては、子を持たずフルタイムで働いていないのなら、毎食料理をして当たり前。それができないのは、サボっているとしか思えないよう。なかには「早く離婚して再婚相手をみつけるべき」という意見もあった。対し、ハズレ派の意見はこうだ。
【ハズレ夫派のコメント】
・人を物扱いして、ハズレと言う人の人格の低さ。
・「ハズレな旦那」って、あなたの奥さんは職場で言っているんでしょうね。
・自分の妻をハズレという、あなたの心根がハズレなのでしょう。
ハズレ夫派は、自分の妻をアタリ・ハズレで判断することに納得がいかない様子。「夫婦は自分に見合ったが相手が見つかるのだから、妻がハズレなら、あなたもハズレよ」という意見もチラホラ。
他には、「料理が得意じゃないのかもしれないから、一緒に作ってみては?」「手料理を出された際に“おいしい!”とほめてあげれば、もっと作ってくれるかも?」と、具体的な解決策を述べる人や「他の夫婦と比べることではない」のように、そもそも論を唱える人も多く見受けられた。
「むしろそう言う夫がハズレだ!」という意見の多くは、察するに妻の立場たる女性たちなのだろう。「ハズレ」の反対は「ハズレではない」だが、どちらがハズレかの議論となってしまった今回の投稿。いかに男と女がスレ違う生き物なのかを体現しているようだ。
隣の芝生は青く見えるもの。他の家庭と比べるよりも、妻(夫)と良い夫婦関係を築くためには、どうすればいいのかを考えたほうが、よっぽど建設的かもしれない。
(文・奈古善晴/考務店)