●マイナンバーで必要書類を集める手間もカット
マイナンバーのメリットとしてよく語られるのが「行政手続きが簡略化される」ということ。では、小さな子どもを育てるママにとっては、具体的にはどんな点が便利になるのでしょうか?
「現在ですと、手当ての給付などにあたっては、申請する方自身が必要書類を集めてこなくてはいけません。たとえば、児童手当の申請や毎年の届出をするときに、住民票と所得証明などの書類を各自で取りに行く必要があります。それがマイナンバーを提供することによって、個人で書類を集めなくても各機関で確認が取れるようになるので、ママたちの負担が減ることになります」(服部さん、以下同)
子育てに忙しいママにとって、複数の行政機関に足を運び書類を集めるのはかなりの労力。その手間がなくなるのは、確かに大きなメリットのひとつといえそうです。

●広がっていくマイナンバーの用途
また、今後はマイナンバーを利用した新しいサービスもスタートするとのこと。
「2017年1月からは、『マイナポータル』という個人向けのサイトがオープンします。個人ごとのポータルサイトで、今後はマイナポータルを通して、行政からの様々なお知らせを受け取ることができます。具体的には、お子さんが受けられる予防接種の案内や、所得状況に応じて受けられる手当てのお知らせなどが検討されています」
マイナンバーの付与によって変わる様々な仕組み。上手に活用すれば、ママたちの暮らしもぐっと便利になるかもしれません。
(構成・文:末吉陽子/やじろべえ)
お話をお聞きした人
内閣府 大臣官房番号制度担当室
マイナンバーの企画・立案、広報を行う行政機関。マイナンバーのお問い合わせ先は、コールセンター:0570-20-0178まで。
マイナンバーの企画・立案、広報を行う行政機関。マイナンバーのお問い合わせ先は、コールセンター:0570-20-0178まで。