●夫に内緒の資産、「ある」は46.9%
まず、「夫に内緒で所有している貯蓄や資産、高価な物品などはありますか?」という問いには、46.9%が「ある」と回答。およそ半数は“隠し資産”を所有しているという、世の夫にとっては聞き捨てならない結果となった。
なお、その資産の種類について、内訳をランキングにするとこうなる(複数回答)。
1位 銀行などの隠し口座(86.1%)
2位 タンス貯金などの現金(19.0%)
3位 宝石などの貴金属(12.0%)
4位 株などの投資商品(8.9%)
5位 土地などの不動産(0.6%)
また、上記の資産を「金額に換算」した場合、合計でいくらになるかを聞いてみたところ、最も多かったのは「100万円~299万円」で31.6%。次いで、なんと「500万円以上」が全体の21.5%に上った。間の金額となる「300万円~499万円」(11.4%)を合わせると、じつに3割以上が300万円以上の隠し資産をもっており、その恐るべき貯蓄スキルに頭が下がる。
●家族のため? 自分のため? その使い途は…
しかし、これだけの資産、いったい何に使うのか? 気になる「使い途」については以下のような結果に(複数回答)。
1位 家族に将来、何かあったときに困らないための保険として(75.3%)
2位 子どもの将来のための教育資金として(34.8%)
3位 離婚したときの生活費などに充てるため(34.2%)
4位 自分が楽しむためのお小遣いとして(25.9%)
と、「家族や子どもの将来を見据えた貯蓄」であるとの声が多数。一方で、離婚したときの備えに充てるという回答も34.2%に上っている。なかには「熟年離婚するための貯蓄」(30代)と、数十年先の独身ライフを見据えた資産であるとの告白も。ある意味、盤石の人生設計とも言えるが、ゆくゆく離婚される夫の運命を思うと気の毒だ。
夫に内緒にしている理由もおそらく、こうした使い道が大きく関係しているのだろう。
そこで、最後にズバリ「夫に内緒にしている理由はなんですか?」と聞いてみた。結果は以下の通り(複数回答)。
1位 夫に言うと、それをアテにされそうだから(51.3%)
2位 夫に何かあったとき、自分ひとりで生きていくための資産だから(43.7%)
3位 結婚前から所有していたが、なんとなく言い出せなかった(30.4%)
様々な思惑が垣間見える、妻の隠し資産。たとえ強い絆で結ばれた夫婦でも、最終的に頼れるのは自分自身。生きていく糧を密かに蓄えておくのは、当然のことなのかもしれない。
(文・榎並紀行/やじろべえ)