「胸が垂れる理由には、大きく3つあります。まず、肌のハリがなくなると自然とバストは下がってしまいます。また、全身の皮膚はつながっているため、頭皮の血流が悪いと皮膚が下がっていき、バストの下垂に影響します。そしてなにより下垂に影響するのは、バストのお肉を支えている大胸筋の筋力低下です。筋肉は使わないと衰えてしまいますから」(戸瀬さん 以下同)
また、下垂防止には、バストを上から支えているデコルテラインも重要な要素。デコルテラインにハリがあることでふっくら上向きにバストが持ち上げります。ところが…。
「のどのくぼみと乳首を結んだとき、正三角形になると美しいバストの状態といわれています。でも、多くの人は二等辺三角形になっています。これは、冷え症や肩こりの人が多いから。肩こりがひどいとデコルテがなくなり、肉がそげたぺちゃんこの状態になります。そうすると支えを失ったバストは自然と下がってしまうのです」
●美乳を保つなら、生活習慣&食生活の見直しを
さらに、肩こりがあるとバストが外を向き、かたい胸になることもあるとか。
「バストがかたいかどうかは触るとすぐにわかりますし、冷たいと感じたら血液の循環が悪いサインです。これらの原因の多くは、日ごろの生活習慣と食生活が影響し、冷えや過度なダイエットは美乳にはNG。これらの状態が続くと、バストはかたくなって垂れるだけでなく、左右の胸が離れたり、谷間や下胸のバージスラインがなくなったりすることもありますよ」
ということは、きれいなバストを保つなら、生活習慣と食生活の改善が欠かせない?
「そうなります。例えば、きちんとバスタブにつかり冷えや肩こりを解消して血流を良くすると、かたい胸が中身のつまったふっくらした胸になり、乳首の位置が上がります。また、ハリがないということは、体の水分量が不足している証拠。乾燥肌を解消し、肌がうるおうと、バストにもハリが生まれますよ」
悪習慣を少し改善するだけでも、バストは良い状態にもっていけるそう。理想のバストラインを目指して、美乳活動に励んでみては?
(石水典子+ノオト)